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“秋食材なし”でもCM効果で浸透 「秋を感じる」TOP2食品

2012-09-14 14:00 eltha

 “食欲の秋”“秋の味覚”など、秋は食について語られることが多く、秋冬限定の菓子や飲料も各社から発売されている。そこで、オリコンは10〜60代を対象に「秋を感じる商品ランキング」調査を実施。さつまいもや栗など、秋の食材を使った商品が続々と挙げられるなか、1位にはキリンビールの『秋味』、2位には日本マクドナルドの『月見バーガー』が入った。両商品は“秋限定”をうたうロングセラー商品の代表格だが、共に“秋らしい食材”は使っていない点が興味深い。

「秋を感じる商品ランキング」で1位に入った『秋味』(キリンビール)と2位にランクインした『月見バーガー』(日本マクドナルド)

「秋を感じる商品ランキング」で1位に入った『秋味』(キリンビール)と2位にランクインした『月見バーガー』(日本マクドナルド)

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◆プロモーションの妙で“秋の味”を確立

 『秋味』は「秋の味覚にピッタリのビール」というテーマのもと開発を行い、1991年より発売を開始。通常ビールの約1.3本分の麦芽を使用し、アルコール度数を6%にしてコクやうまみを追求した。秋らしい素材や製法というわけではないものの、濃厚な風味や季節感のあるCM、“今しか飲めない”というレア感が消費者に受け、“秋ビール”として浸透。同社は今年、「さんま」を共通テーマにミツカン社の『味ぽん』と共同販促企画を展開。“秋の味覚”を取り入れたイメージ戦略を行っていく。

 2位の『月見バーガー』も『秋味』と同じく1991年より発売。当時は100%ビーフパティとタマゴを使ったハンバーガーがなかったことから開発が進み、「日本人のタマゴ=月見 という発想を活かし」(同社)商品名を『月見バーガー』としたという。つまり、“タマゴを使ったハンバーガー”という商品開発がメインで、“月見”の名前は後付けだったのだ。

 しかし、同社はこのネーミングを活かしたプロモーションを展開。秋限定をうたったCMや店頭POPなどで消費者に訴求したほか、チーズ入りの『チーズ月見バーガー』、通常より約2.5倍大きいビーフパティを使った『大月見バーガー』などの商品も発売。21年かけて“秋のハンバーガー”という地位を高めていった。今年は18日から発売され、同社は「中秋の名月を迎えるこの時期に、マクドナルドの秋だけの味わいを」とアピールしている。

◆“秋の食材”を使った定番商品もランクイン

 なお、同ランキングの3位は蒸したさつまいもと焼きいもを使用した『おさつスナック』(カルビー)で、こちらも20年以上にわたり秋冬限定で発売されているロングセラー商品。4位には「じゃがりこ」シリーズの季節限定品『さつまりこ』(同)が入った。5位の『甘栗むいちゃいました』(クラシエフーズ)は通年販売されているものだが、栗をまるごと味わえることが“秋”をイメージしやすいようだ。

 さんまや栗、さつまいも、松茸など、さまざまな食材が食卓を彩る秋。秋冬限定で発売されているロングセラー商品もまた、さまざまな各社の工夫が功を奏し“季節の味”として認知されているようだ。

【調査概要】
調査期間:2012年9月7日〜9月11日
調査地域:全国
調査対象:10代〜60代の全国の男女計2100名
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ



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