2015年の水着トレンド、肌の露出は控えめに?
2014-11-28 10:10 eltha
「ここ数年のビキニブームが一段落し、ハイウエストやビスチェタイプなど、肌の露出を抑える新たなスタイル傾向が出てきています」と語るのは繊維メーカーの東レ。同社はアイドルグループ・乃木坂46の元メンバーでタレントの宮沢セイラをキャンペーンガールに起用し、遊泳アパレルメーカーの三愛、ル・オーシャンらと協業して水着プロモーションを行っているが、12日に行われた新作水着合同展示発表会でも、布の面積が大きいデザインが目立っていた。
そのトレンドの背景にあるのは、野外コンサートやアウトドアでインナーとして活用する人が増えているという、水着着用シーンの広がり。また、現代女性たちに“癒し”や“心地よさ”を追い求める志向が高まっているため、人目を引く過激な水着よりも、着心地や安心感を重視したアイテムに人気が集まるという。そんなニーズを受け、同社は遊泳水着向けの新素材を開発。軽く柔らかな風合いと、締め付け感の少ないストレッチ保持性を備えたもので、日常での着用にも対応していく。
癒し傾向はカラーにも見られ、2015年は「ピンクやホワイトなど優しいカラー。ポイントにサンイエローを入れたものなど」(東レ)が注目に。プリント柄も水彩タッチの花柄や風景柄、鳥や動物、昆虫など、自然をイメージしたものが多いという。
2014年の婦人遊泳水着商戦は事前にエルニーニョ現象による冷夏予想が出ていたため、シーズン前に減産を決定。その結果、前年を下回るになった。一転、15年は円安の追い風や“水着の日常遣い”の増加、UVカットパーカーやシャツなど、紫外線対策アイテムの需要拡大を受け、2014年対比102%の販売量を計画している。