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ポップに復活“ふんどし女子”増加中 バレンタインも追い風に

2015-02-08 09:10 eltha

 日本古来の下着「ふんどし」が、いま再び話題を呼んでいる。日本男子のスタンダードは、戦後の洋装化に伴ってその影を潜めていたが、2011年頃からイメージを一新し再注目。以前は無地などのシンプルなタイプが多かったが、最近はドットや花柄、和柄など、ポップな模様やカラー展開をしたオシャレな商品が目を引く。そんなファッション性の向上に加え、健康や美容効果への期待度も高いことから、男性用という概念を超え、最近では20代後半〜40代前半の女性を中心に、“ふんどし女子”が着実に増えているという。

“ふんどし女子”増加中! 昔ながらのふんどしがオシャレに変身

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◆“2月14日=ふんどしの日” バレンタイン効果で知名度&売上UP

 ふんどしの復権を語るうえで欠かせないのがバレンタインデーの存在だ。実は2月14日は、数字の語呂合わせから“ふんどしの日”でもある。普及活動を行う日本ふんどし協会が2011年12月に制定したものだが、同協会ではこの偶然を「ふんどしの奇跡」と呼び、その年からバレンタインギフトとしての提案を行っている。同じ記念日であることがプラスに働いている、と語るのは、同協会で会長を務める中川ケイジさん。一大イベントの勢いに押されがちかと思いきや、「バレンタインの話題は毎年必ず取り上げられるのでギフトとして提案しやすいですし、変わり種としてもインパクトが大きくてとても良いんです」(中川さん)

 最近は、ふんどしの日(バレンタイン)に向けたフェアの実施にも取り組んでいる。東京・小田急百貨店 新宿店では、1月28日〜2月17日までの期間限定でポップアップストアをオープン。昨年に続き2回目となる今年は、メンズとレディース合わせて全10ブランド、100種類以上の商品をラインアップする。SNS映えする点もポイントとなり、客層は20代前半〜60代後半まで幅広い。今年は初日から好調で、昨年の倍の売上が見込まれているという。2月某日、友だちとの買い物で偶然ブースに立ち寄った29歳の女性は、「色や柄がかわいかったので彼氏へのプレゼントとして購入しました。健康にも良さそうなので、もし彼が気に入ったら私もつけてみたいと思います」と。

◆冷え性や生理痛の緩和にもひと役、じわじわ増える“ふんどし女子”

 このように、夫や彼氏への贈り物として購入した女性自身が、ふんどしの魅力に気づきハマっていくケースも多いという。その魅力というのが、ふんどしの秘めた健康&美容パワー。「ふんどしはゴムで締めつけないので、血液やリンパの流れが滞ることなく睡眠の質を上げることができます。男性機能のUPにも良いと思いますし、女性の方は冷えやむくみ、生理痛の緩和にも役立つみたいです」(中川さん)

 ふんどしと言ってもさまざまな種類があるが、現代版にリメイクされ人気を集めているのは、1mほどの布に胴回りの紐をつけた最もスタンダードな「越中ふんどし」と、ひもパンのように両脇で結ぶタイプの「もっこふんどし」。着用するのが難しいイメージがあるが、一度覚えてしまえば簡単に着脱することができる。昔のように、仕事中など常時ふんどし…というのはさすがに勇気がいるが、最近では日中に通常の下着で過ごし、風呂あがりや就寝時のみ身につける“夜だけふんどし”のスタイルが流行っている。

 ふんどしの日が制定されて、今年で4年目。同協会では、『1億2000万人総ふんどし化計画』と題し、2020年までに日本人ひとり1枚の所有を目指し活動を行っているが、“バレンタインの奇跡”も手伝って「業界全体で売上はすごく伸びていると思います」と中川さん。今年のバレンタインデーは、あま〜いチョコレートとともにユニークなふんどしを添えて彼にプレゼントしてみては?



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