むしろプライベートで使いたい? 女性にも快適になったビジネスホテル宿泊レポ
2015-04-23 16:00 eltha
◆ 女性目線での“快適”を追求
今回宿泊したのは、旧居留地のクラシカルな雰囲気に包まれた神戸・元町にある「神戸元町 東急REIホテル」。この4月に誕生した東急ホテルズの新ブランドで、「飾らない自然な居心地」をコンセプトにカジュアルな滞在を提供している。
ここにはセキュリティーで管理されたレディースフロアがあり、専用のICカードがないとエレベーターが止まらないので、女性の一人旅にも安心。実際、エレベーターで男性と乗り合わせた際、ICカードがすぐに取り出せずもたもたしている記者の代わりに、男性がICカードを読み取り面にかざしてくれたが、アラートが出て階には止まらず。…これは納得の安心感。
部屋は、白を基調にした清潔感のあるインテリアで統一。ビジネスホテルというと狭くて暗いイメージがあるが、広すぎない適度にコンパクトな空間は、シティホテルのような洗練されすぎたものよりも気軽さを感じ、すぐにリラックスモードに。レディースフロアのみに設置しているというベッドに横たわってみると、適度な曲線で身体を支えられる安定感が心地よい。ほかのフロアよりも柔らかめのコイルスプリングを使ったオリジナルマットレス「NAGOMI」(日本ベッド社との共同製作)に身体を預け、ボルスタークッションにもたれて読書を楽しんでいるうちに、快適な眠りに落ちそうになる。
もう少し部屋を楽しむために、用意された飲み物をチェック。はちみつ紅茶やはちみつカモミールといった、安眠やリラックス効果の高いセレクトが嬉しい。備え付けのコーヒーがないなと思っていたら、ラウンジでこだわりの挽きたて淹れたてコーヒーが準備されているという。エスプレッソや紅茶などのドリンクも無料でテイクアウトでき、好きなだけ飲みたいものを持ち帰ることができるなんて、まるで自分の部屋でくつろいでいるような自由さ。
ホテルのお泊りの楽しみのひとつ、アメニティはというと…クレンジングから洗顔、化粧水、乳液に加えてシートマスクまで用意されている。女性は特に気になる“香り”にも気配りが行き届いていて、衣類用の消臭剤や空間の芳香剤、100%天然素材でできたくつ用消臭サシェなどを取り揃え、快適に過ごすことができるようにというホテルの配慮が随所に感じられた。目的のない“おこもり宿泊”としても泊まりたくなる、“プライベートユースにも使える”ホテルといった印象だ。
◆ 一流ホテルにも劣らない、充実の朝食メニュー
宿泊者は、朝食付きプランを選ぶと、2階にあるゲストラウンジでビュッフェスタイルの朝食を利用できるが、その種類の豊富さに驚いた。毎朝ホテルで焼き上げるというパンは5〜6種類あり、発酵時間や焼き時間を季節によって調整しているから、毎日ベストな焼き加減の味が楽しめるのだとか。日替わりのデリトッピングの種類も豊富で、パンにはさんでサンドとして食べてもまた違った味わい。スープや野菜サラダ、ヨーグルトなど、他のビジネスホテルでは見られないほど充実したメニューの中から、お好みのチョイスでオリジナルのメニューをつくることができる。この朝食のために宿泊を決めても、決して後悔はしないレベルだ。
コンセプトどおり、まさに「飾らない自然な居心地」を堪能した「東急REIホテル」。「REI」はそれぞれ、「Relax(リラックスできる)」「Enjoy(楽しめる)」「Impressive(印象深い)」の意味が込められている。肩ひじ張らず、気軽に泊まれるからこそ、また来たいという印象を残すことができるのかもしれない。東急ホテルズの新ブランドは、関東を中心に全国22箇所でカジュアルなもてなしを展開中。女性目線での気配りに、これからますます期待大だ。