サンダルに合わせやすいデザインも 夏仕様ストッキング続々
2015-05-23 09:00 eltha
◆10〜20代が注目 ストッキング人気の今
60年代のミニスカートブームで一気に広がったパンティストッキングだが、90年代半ばに入ると素足に合わせたファッションが流行し、私服に合わせてストッキングを着用する人が減少。さらに、2000年代にはレギンスやトレンカ、靴下コーデが人気を集めたこともあり、“ストッキングはフォーマルなシーンで着用するアイテム”へと追いやられていた。
「おばさん臭い」「堅苦しい」と思われていたストッキングに再び脚光を当てたのは、10代後半〜20代の女性たちだ。「ベージュカラーが大変人気で、ここ2年くらいは10代後半〜20代の女性を中心にご購入いただいている」と語るのはストッキングの卸売・小売メーカーの福助。アツギも「マナーや制服などで“履かなきゃいけない”と思われていたストッキングが、脚をキレイにみせるために“履きたい”ものに消費者の動機が変わった」と、女性たちの意識の変化を指摘する。
◆5本指、ネイルデザイン付き… 夏仕様もバラエティ豊かに
再流行を受けてデザインの幅も広がっており、2012年にはタトゥー風のワンポイントデザイン入りストッキングがヒットした。夏のサンダルコーディネートに合わせやすいデザインもバラエティ豊かで、タビオは「指先を自由に動かせて素足感覚で着用でき、オープントゥの靴でも安心して合わせることができる」という理由から、『素肌感覚の5本指ストッキング』などを販売。ベルメゾン(千趣会)は、5本指ストッキングにネイル風デザインをプリントした『フェイクネイル5本指ストッキング』を展開しており好評だ。
そのほか、福助はUVカット加工を施した『スタイリング満足 サマー』や、キシリトール加工によりひんやりとした履き心地が味わえる『夏に雪が降る』などの商品を用意。紫外線対策や暑さ対策など、女性たちの“夏の悩み”に応えている。
ちなみに、5本指タイプやオープントゥタイプのほか、全11種類のストッキングが揃ったブランド「アスティーグ」を展開しているアツギは、この夏の流行デザインについて「素肌っぽいもの、シアーなものが良いかもしれません」と予測。サンダルやミニスカートを着用する機会が多い夏に向け、 “美脚見せ”のツールとしてストッキングがどこまで存在感を発揮するか、注目だ。