白石麻衣、あの時“やれたかも”なエピソードに「男性はすごく正直でピュア」
2018-04-27 18:00 eltha
■感情を出さない芝居の難しさを実感
――今回、白石さんが演じられる月綾子は、相談者の“(あの時あの異性と)やれたかもしれない”というエピソードを「やれた」「やれたとは言えない」で判定する「やれたかも委員会」メンバーの紅一点という役どころですが、台本を読まれた段階では、どんな印象を持たれましたか?
「綾子はすごく真面目で、淡々と言葉を投げていくキャラクターなので、自分にはないものを持った女性だなと。(女優として)今まで私が演じたどの役とも違う、新しい見せ方ができるんじゃないかなと思いました」
――監督からは、どんなふうに演じてほしいと?
「最初に、“(綾子は)感情を表に出すこともあまりないので、表情を変えずに、淡々とセリフを言ってほしい”と言われて。今回はセリフがけっこう多い上、長ゼリフもあったりしたので、監督と話し合いを重ねながら月綾子というキャラクターを創っていきました。私はお芝居の経験もまだ浅いので、感情を出さないお芝居には、感情を出すお芝居とはまた違った難しさがあるんだな…と感じましたね」
――「やれたかも委員会」の男性メンバーを演じられるのが佐藤二朗さんと山田孝之さんという豪華なキャスティングも話題を集めていますが、大先輩であるおふたりと共演されてみていかがでした?
「二朗さんと山田さん、おふたりと共演できるなんてすごいことだし、とても贅沢だなと思いますね。(乃木坂46の)メンバーにも、おふたりが出演されている作品が好きな子はたくさんいて、“いいな〜!”ってうらやましがられたくらい誰もが好きな役者さんだと思うので、私自身も緊張しつつ、撮影に臨みました。ただ、山田さんが演じたオアシスはけっこう真面目というか、的確な言葉を言っていくキャラクターなんですが、二朗さんが出す(能島譲役の)世界観にはおもしろい部分がたくさんあって。我慢できなくて、ちょっと笑ってしまったことも。でも、それがすごく現場の空気を柔らかくしてくれたので、私もリラックスして撮影できたんです。お芝居していないときも、とにかく自由で楽しそうなんですよ。委員会のメンバーは回転するイスに座っているんですが、カメラチェンジの間、イスに座ったままクルクル回りながら移動してたりとか(笑)。おふたりとも、すごくお茶目で魅力的でした」
■“男性はすごく正直でピュアなんだな”って思いました
――ドラマでは、相談者の話を聞きながら「やれた」「やれたとは言えない」と審議していくわけですが、相談者のエピソードを聞きながら、男性の心理について、なるほど、と思うことはありましたか?
「男性は、すごく正直でピュアなんだなって思いました。でも、綾子はそんな男性の夢を打ち砕くようなことをズバッと言っちゃうんです(笑)。人にもよるとは思うんですけど、女性のほうが男性よりも現実的というか…。観ている側としては、綾子のようにクールに切っていく人のほうがスッキリしますよね」
――白石さんご自身は相談する側とされる側、どちらが多いですか?
「どちらかといえば、相談される側ですね。ただ、私は(委員会のメンバーのように)突っ込んだことは言わないし、“そうだよね”って共感しながら一緒に考えるタイプなんです。だから綾子のように自分の考えをはっきり言える女性は“かっこいいな”と思うし、憧れますね」
――そんな白石さんが目指しているのは、どんな女性ですか?
「見た目はもちろん、内面も芯の通った「かっこいい」女性です。そういう女性に出会うたび、『私もこうなりたい』っていう気持ちにさせられます」
――最後に『やれたかも委員会』の見どころを教えてください。
「いろいろな相談者がいて、いろいろなストーリーがあるので、話を聞いているだけでもおもしろいんですけど、それを委員会の3人がどんなふうに解釈していくのかが一番の見どころです。3人(白石麻衣、佐藤二朗、山田孝之)の掛け合いはもちろんのこと、キュンとするシーンもたくさんある未完のラブストーリーなので、“私だったらこうだな”とか思いながら、たくさんの方に観ていただけたら。そして、女性の方に“やっぱり綾子の言うことはいいな”と共感していただけたら、すごく嬉しいですね」