いつかは”イッパシ”のパートナーに？ 微笑ましい犬と子どもの関係性に「情報量多いｗ」「犬の他人事感すごい」

　畑作業で奮闘している男の子に、我関せずな柴犬の写真がツイッターで話題に。男の子と柴犬の関係性は”新人作業員”と”監督”の関係性で、日々作業する様子を柴犬はただただ見守り、のんびり指示を出しているようにも見えるという。飼い主さんに彼らの関係性について話を聞いた。

■最初は無関心も…畑仕事を開始後、柴犬から心を開いた

　投稿主は柴犬が作る赤いキウイさん（@farm_docan）で、希少品種である“赤いキウイ”を家庭菜園で栽培・収穫する様子をSNSで発信している。たびたび投稿される男の子と柴犬の写真には「情報量が多いｗ」「犬の他人事感がすごい」「まじめに作業しているのは分かるけど笑っちゃう」と反響が。

　「もともと、世間にあまり知られていない、赤いキウイの美味しさや作り方を多くの人に知っていただきたくてツイッターやインスタグラムを始めました。今回の投稿をきっかけにたくさんの方々にフォローいただけて、とても驚いています」と飼い主さんは語る。

　柴犬は、はっちゃく監督と飼い主さんご家族から呼ばれており、新人作業員の監督だけではなく、畑のパトロールも行う。夜に出没する鹿や猪が畑を荒らすこともあるが、柴犬は畑に到着すると野生のスイッチがオン。野生動物の痕跡のパトロール、弟子（子ども）たちの農作業の指導にはいるのがルーティーンになっているという。

「パトロールのおかげで野生動物の食害は無く、弟子の指導と併せてとても頼りになります。弟子たちが今よりもっと幼いころは、自分の生活リズムを乱す弟子たちに心を閉ざし、無関心を貫いていました。しかし、4年前に畑を借りて一緒に作業をしだしてから、弟子たちの存在を認めたのか、最近はよく打ち解けて、家でも畑でもよく一緒に遊ぶようになりました」

　飼い主さんは、柴犬との関係性が子どもたちにも大きな影響をもたらしていると明かす。

「弟子たちは幼いころから、暑い日も寒い日も、雨でも晴れでも監督の散歩や畑の作業に付き合って外出することを日課にしてきました。そうした外の世界の刺激が好奇心をくすぐったり、外遊びが好きになって、健やかな心身の成長につながっていると思います。はっちゃく監督は、今年の夏で10歳。歳を重ねるごとに利口になっていますが、身のこなしが若干緩慢になってきたように思えるので、日常の食事・運動・手入れを通じてアンチエイジングのフォローをしていきたいと思っています」

■「散歩やだ…」気分の乗らない”困り顔”に反響

　お子さんと犬の微笑ましい関係性に、クスっと笑ってしまうケースも。「散歩に行きたくない…」と気だるそうな顔で、飼い主さんに助けを求めているポメラニアンがツイッターで話題に。“心の声”がよく表情に出てしまうワンちゃんで、散歩に行きたくてたまらない飼い主の娘さん（1歳）と歩いていたときに、このような”困り顔”になってしまったという。

　「自宅の前が私道になっていて、関係者以外は通行禁止の道なので、周囲の状況を確認して、娘にリードを持たせました。写真では細かい状況が伝わらないので心配もありましたが、大勢の方があたたかい目で見てくださりありがたかったです」と飼い主さん。普段のワンちゃんは、「ものすごく穏やかで優しい性格」なのだという。

「もともと散歩が好きな方ではないので、気分の乗らない散歩に行く時は困った顔をすることが多いです。それとシャンプーやドライヤーの時もこういう顔をします（笑）。関係性としては、娘の一方的な片想いです。娘はとにかく犬が大好きで、構ってほしくてしょうがないのですが、毎回犬がさらりとかわしています。

　ただ、散歩中よそ様のわんちゃんがベビーカーに足をかけたりすると、普段は穏やかで怒らない犬が吠えて立ち向かおうとするので、群れの一員と守ろうとしているんだなと感じます」

　娘さんはどんどん言葉が出てくる時期。犬関係の言葉（わんわん、名前、かわいい等）はすぐに覚えてしまったし、散歩をしていたからか、体が丈夫で足腰も強く成長を遂げている。

「娘がさらに成長してもう少し理性がついてくると、きっとお互い最高のパートナーになってくれると思います。何かを期待すると言うよりは2人とも元気に楽しく過ごしてくれればそれ以上はありません。2人の関係は2人で作り上げていってほしいので、これからも見守っていきます」

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2021-04-04