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学生生活を共にする”かばん”はランドセルが適正なのか? ランドセルの有り無し、どちらも経験した人たちの思い出

2022-07-23 08:40 eltha

 子どもが初めて”自分で選ぶ”ことを体験するとも言われるランドセル選び。「赤か黒以外の選択肢がなかった」「置き勉禁止で重たい印象しかなかった」「祖父母に買ってもらった大切なアイテム」…人によって色々なエピソードがある。幼少期からタイ・バンコクで過ごしたむらいひとみさんは、ランドセルを背負った経験がなかったが、今となっては「使ってみたかったなと思いました」と当時を振り返る。

教科書の雪崩れ…タイの日本人学校でランドセルを持つ子にしか出来ない技だった

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■学生生活を共にした”かばん”に、様々な思い入れ

 タイの日本人学校に通っていたむらいさんのクラスメイトは、日本から持ってきたランドセルを大切に使っている子、リュックや斜め掛けのかばんで登校する子がいて、自由な価値観が尊重されていた。

 むらいさんはランドセルの使用経験がなかったことから、最初は「ランドセル? ありえない!」と感じていたが、当時のクラスメイトたちに聞くと、学生生活を共にした”かばん”には様々な思い入れがあることに気づいたという。

 ランドセルから好きな鞄に買い替えた同級生からは「好きな鞄でラッキー!”お姉さんっぽい”アイテムを選べたことがうれしかった」「ランドセルじゃなくなって、『軽い!』と驚いた」という声や、「ランドセルに対する同調圧力には疑問を感じていた」「スポーツバックはポケットがたくさんあって、物がたくさん入るので良かった」という意見が。ランドセルに対するメリットを感じないという意見は、海外の経験がある人ほど感じることかもしれない。

■「祖父が日本から送ってきてくれたランドセルだから大切に使う」同級生のまっすぐな思い

 一方で、むらいさん自身「ランドセルうらやましい…」と感じた同級生エピソードもあった。

 ある女の子の同級生は、タイの学校で「ランドセルじゃなくていいですよ」と言われたことに衝撃を受けたが、家族に見守られながら初めてのランドセルを背負った日のことを忘れられない。むらいさんに「どっちも大事な思い出だよ」とメッセージを送ってくれたという。

 また、タイの日本人学校でクラスメイトがリュックやスポーツバッグにどんどん移行していったのに、かたくなにランドセルを背負い続ける男の子がいたという話も。「君だけランドセルだね」「変なのー」と言われても、「うるせーおじいちゃんが日本から送ってきてくれたんだ。だから大事に使うんだ」と一蹴していた。

 そんなエピソードも思い出し、「頭ごなしにランドセルを否定していた自分を恥ずかしく思った」とむらいさん。

「色んな考え方があって、どれも尊重しています。一度もランドセルを使ったことがなかったので『ランドセル?!ありえない!』なんて思ってましたが、同級生たちの話を聞いて、私もランドセルを使ってみたかったなと思いました」



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