ホーム 動物&ペット > パンク町田、問題を起こした野生動物や傷病鳥獣の治療施設を計画「1匹でも多く、この手で何とかしたい」

パンク町田、問題を起こした野生動物や傷病鳥獣の治療施設を計画「1匹でも多く、この手で何とかしたい」

2023-02-20 16:12 eltha

 ムツゴロウこと畑正憲さんから直々に「ポスト・ムツゴロウ」に任命されたパンク町田さん。「カバに襲われた話」「ヒルに自分の血を吸わせて飼う」「ペットの悩み相談」など、飼育技術に長けているからこその逸話がSNSで反響を集めている。テレビ番組やSNSではエンタメに振り切ったおもしろさを発揮するが、その裏には「1人でも多くの子どもたちが、動物愛護の世界に入ってくれれば…」という思いがある。

パンク町田さん

パンク町田さん

写真ページを見る

 パンク町田さんは千葉県旭市にある自身の敷地内で、研究施設「アルティメットアニマルシティ」を運営している。昨今その施設にも自治体が対処しきれない野生動物が保護されてくるという。野生動物は人間の生活圏にまで現れる理由をパンク町田さんは「考え方が逆」と話す。

「人間の方が動物の生活圏に入っている。あるいは動物の生活圏と人間の生活圏にバイパスを作っている。その2つの面があると思います。元々動物たちが棲み、その縄張りだった場所に町を作ると、安全だと分かれば今までの縄張り通りに動物たちは歩き出します。人間が新しい道を引いたり、新しい電線を作ったりすると、そこを伝わってやってくる。つまり人間が知らずしらずのうちに動物を招きこむ物を作ってしまっているんです」

 過去に町田さんは町に現れたクマを「私が保護します」と名乗り出たこともある。町田さんの施設はクマを飼育できる環境がほぼ整っていたが、そのクマは連れてこられずに結局、殺処分されてしまった。

「すごく心が痛みます。うちの施設に来ても終身刑のようなものですが、何も殺処分=死刑にすることはないだろうと。人間に置き換えれば例えば農作物を大量に食い荒らそうとしても、死刑にはならないじゃないですか。そういった動物たちの命をクマに限らず、救いたいと思っています」

 町田さんの施設には人を襲う凶暴なサルやヤギなども送られてくる。「それらの野生動物を1匹でも多く、この手で何とかしたい」。パンク町田さんは、人に危害を加えるなど問題を起こした野生動物、事故などで怪我を負った動物、病気などにより保護された野生動物などのリハビリや治療を徹底して行い、野生復帰を促す一時保護施設の建設を計画している。私財を投じて準備をし、さらに足りない分は「CAMPFIRE」でのクラウドファンディングを通じて資金獲得する予定だという。

「人と動物の共生のために」クラウドファンディングポスター

「人と動物の共生のために」クラウドファンディングポスター

写真ページを見る

 町田さんがここまで野生動物に働きかけるには理由がある。「野生動物…それぞれの命、僕は“平等”だと考えたい。どんな動物だってひとつの命に変わりはないから。僕を知ってもらい、100のうち1人でも学者に、動物愛護の世界に、入ってくれれば“裸のおじさん”で構わないんです。それで僕の目的は達成されますから」。

 町田さんにとっては、人間に危害を加えただけで殺処分されるのは“不条理”。人間だけが特別なのではない。人の傲慢さが野生動物問題だけではなく、世の中のさまざまな環境問題にもつながるのではないか。

CAMPFIRE 人と動物の共生のために〜問題を起こした野生動物や傷病鳥獣の治療施設を〜 https://camp-fire.jp/projects/view/643122


関連写真

関連リンク

Facebook

あなたにおすすめの記事

注目★トピックス


おすすめコンテンツ


P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ