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「“整形したら負け”謎の葛藤あった」女性が330万の顔面フル整形で“美”を手にして見えたもの

2023-05-18 07:00 eltha

 14歳で人気ブロガーとなり、やがてアフィリエイトで時給2万円を達成。ところが22歳のときに仮想通貨で1億円を溶かすなど、破天荒な人生を歩むインフルエンサー・みさちゃすさん。現在、世界中を飛び回るノマドワーカーの彼女が、昨年9月末に韓国で顔のフル整形をした。SNSにあふれる整形アカウント界隈を「正直異常」「アフリカの部族くらい独特な価値観」と痛烈に批評しながらも、彼女が整形をした理由とは? 話を聞いた。

世界を旅しながら顔面フル整形をしたみさちゃすさんのビフォーアフター(本人画像提供)

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■整形を決意した“合理的判断”「容姿が市場価値や他者評価につながるのは紛れもない事実」

──顔のフル整形から半年経ちましたが、その後の経過はいかがですか?

【みさちゃす】完成は整形から半年〜1年後と想定していまして、特にこの1ヵ月くらいでさらに鼻の腫れが引きました。今後もしばらく変化しながらさらによくなると思いますが、現時点ですでに満足度は150点以上です。

──14歳から顔出しで活動されています。正直、元の顔と大きな変化は感じないのですが──。

【みさちゃす】それは私がした整形のコンセプトが「元の顔を生かす」というものだったからです。もともと自分の顔は嫌いではないけど、漠然と「普通だな」と思っていました。整形した人ってみんな同じような顔になるじゃないですか。だけど無個性は嫌だなと思っていて。元の顔(=個性)をベースに容姿を整える、ようは加工アプリで撮ったような顔を目指したんです。

──整形に至るまでに葛藤はありましたか?

【みさちゃす】天然美人というものが存在する中で、「整形したら負け」みたいな謎の葛藤はありました。ただ人間を商品にたとえると、容姿がパッケージで中身が内容物。パッケージが良い方が手に取ってもらいやすいですよね。もちろん容姿がすべてではないですが、容姿が市場価値や他者評価につながるのは紛れもない事実。「整形してでも美しくなったほうが人生得」だと合理的に判断しました。

■25歳の時に豊胸したことで体型に自信「迷いからすべて解放された」

──整形後に「得した」と実感されたことはありますか?

【みさちゃす】まず鏡を見るたびに以前より良い容姿の自分がいる。それによって自己肯定感も格段に高まったという、自分自身へのメリットが挙げられますね。私は25歳で豊胸しているんですが、それ以来、自分のスタイルに惚れ惚れするほど気に入っているんです。

──豊胸に至った背景は?

【みさちゃす】私の理想はバービー人形のような高身長のボンキュッボン。実際、身長は172cmあるけど胸がない。理想と現実とのギャップにずっと苦しんできました。だけどパットで盛ることだけは絶対にしなかったんです。服を脱いだときに惨めな気持ちになるので、ビキニを着るときもあえて胸がない状態で堂々としていました。

──それでも心の中ではずっと「胸がない」ことへのコンプレックスが?

【みさちゃす】そうですね。貧乳でも活躍しているモデルや芸能人などのロールモデルを探そうしたり、胸を大きくするための筋トレやサプリなどを試した時期もありました。だけど豊胸したことで、そうした迷いからもすべて解放され、心から楽しんで水着を着られるようになりました。整形も同じで、もっと早くすれば良かったと思っています。

■「美の価値観」は特定のコミュニティ内で存在する…世界50ヵ国を旅して得た気づき

ムルシ族とみさちゃすさん(本人画像提供)

ムルシ族とみさちゃすさん(本人画像提供)

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──世界50カ国以上を飛び回る中で、ご自身の「美の価値観」が揺らぐ経験をしたことはありますか?

【みさちゃす】揺らぐというほどではないんですが、エチオピアの奥地に女性が唇にお皿を入れる風習のあるムルシ族という部族がいるんです。そのコミュニティでは唇のお皿が大きければ大きいほど美人だとされていて、あたかも現代の日本人女性の「目は大きいほど美しい」という価値観に近いものを感じました。

──つまり美の価値観とは普遍的ではなく、ある特定のコミュニティの中だけに存在するものだと。

【みさちゃす】そうですね。SNSの整形界隈というコミュニティにも同じものを感じます。容姿の認知の歪みが生じていることに気付いていない人があまりに多いんじゃないかと思います。

──たとえば?

【みさちゃす】昨今、SNSの整形界隈では「中顔面短縮」というワードが流行しています。中顔面、つまり眉から鼻の下の距離は短ければ短いほど良いとされていて、面長はブスという価値観ですね。だけど私はもともと面長だけど嫌だと思ったことは一度もないし、それが個性だと思っているんです。認知の歪みが生じているのは、「中顔面短縮」というワードが世の中に溢れているのも1つの原因なのかなと。

──みさちゃすさんが、そうした「誰かが作った美の価値観」に縛られなかったのはなぜでしょうか。

【みさちゃす】流行に興味がないからだと思います。私は可愛いよりセクシーな感じが好きであり、その美の価値観が市場価値として認められるコミュニティで自分を発揮していきたいと考えています。

──自分は(天然美人ではなく)整形美人であると公表したことへのデメリットはありましたか?

【みさちゃす】14歳からインフルエンサーとして顔出しで活動して現在28歳。公表しなかった場合、ことあるごとに「整形しました?」と聞かれるストレスを考えたら、公表したほうが断然メリットがありました。また整形をコンテンツにすることでフォロワーを増やせる可能性もある。そうした合理的な判断のもと公表した次第です。

(取材・文/児玉澄子)



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