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「正直、死ぬほど叩かれた」サレ妻漫画の編集者が当事者に…SNSで夫の不倫を発信「心の支えだった」

2023-08-14 08:30 eltha

 サレ妻漫画の編集者として、これまで多くの不倫エピソードに触れてきた「されよびちゃん」。彼女がまさかの当事者となった出来事を漫画化した『私、「サレ妻予備軍」になりました。』が、実話をもとにした体験談漫画サイト「リアコミ」にて公開されている。相手の“匂わせ投稿”で夫の不倫を知ったというされよびちゃんは、仕事上、日頃から多くのサレ妻さんの話を伺いながらも、「危機感が全く持てていなかった」と振り返る。現在は離婚し、新たな人生を謳歌している彼女が、渦中の心境を語った。

『私、「サレ妻予備軍」になりました。』(『リアコミ』より)

『私、「サレ妻予備軍」になりました。』(『リアコミ』より)

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◆不倫相手の“匂わせ投稿”がきっかけに確信「まさか自分が…と信じられなかった」

――不倫と闘う最中に漫画化のオファーがありました。当時、どのように思いましたか?

【されよびちゃん】 結末がわからないのに漫画化なんて前例がないし、「本当にどうなっても大丈夫なんですか?」と何度も確認しました。でも、誰もやったことがないことって面白いかなって(笑)。

――皮肉にもサレ妻漫画の編集者とのことですが、仕事でいろいろな方の例を知ることで、「不倫」に対する危機感が持てるのでしょうか?

【されよびちゃん】 それが、全くありませんでした(笑)。いろいろなWEB漫画の制作に携わりましたが、自分が当事者になるとは思ってもいなくて…。でも「サレ妻」になってから思ったのは、漫画だとすぐに離婚の手がかりとなる証拠が集まるのに、現実ではなかなか上手くいかず苦労しました。

――旦那さんのシャツにラメがついていたことで「不倫」を疑うようになったそうですね。旦那さんのInstagramに「いいね」を毎回つける女性の“匂わせ投稿”でより疑惑が増したとのことですが、「女の勘」のようなものか働くのでしょうか?

【されよびちゃん】 夫はそんなに交友関係が広い方ではなく、投稿もラーメンの記録ばっかりでした(笑)。「いいね」の母数も多くないなか、毎回必ず「いいね」をしていたので気になりました。確かに、女の勘かもしれません。

――SNSの“匂わせ投稿”から、旦那さんの不倫が確信に変わったのは?

【されよびちゃん】 匂わせ投稿をしていた女性が、男性と旅行に行った時の写真をアップしていたんです。顔はスタンプで隠されてましたが、雰囲気や洋服ですぐに夫だと分かりました。

――その際、どのような心境でしたか?

【されよびちゃん】 私の場合、ショックよりも先に、「まさか自分が…」と驚きの方が大きかった。明らかな証拠が出てきても信じられなくて、受け入れるまでにかなり時間がかかりました。「そんなことある!?」「いつから」「誰と」「どこで」…と頭の中はぐちゃぐちゃの状態でした。

――信じたくない気持ちと目の前で起きている現実の間で葛藤があったのですね。

【されよびちゃん】 はい…。でも、夫が私の知らないところで楽しそうに不倫相手と旅行している。それを思うと、ムカついて気持ちが止まらなくなりました。私のことを平気で裏切っている夫、匂わせ投稿をしている不倫相手にも、絶対にしかるべき罰を受けてほしいと思いました。

◆心が折れかけた証拠集め、不倫相手と対峙シーンも…「私に気にもせず、接触してきた」

――旦那さんのスマホのパスワードを入手するシーンは印象的です。マスクで顔認証が反応しなかった際に、旦那さんの背後でパスワードを打つ姿から入手していましたが、どのような気持ちだったのでしょうか?

【されよびちゃん】 パスワードは何日にも分けて何回試してもダメで、心が折れかけてました…。そんな中、スーパーのレジで突然チャンスが訪れたので、死ぬ気で背伸びして覗き込みました(笑)。

――旦那さんのスマホの中身を初めて見るシーンがありますが、どのような心境だったのでしょうか?

【されよびちゃん】 やっとの思いでパスワードが手に入った時は嬉しかったのですが、やっぱり不倫した夫とはいえ、人の携帯を勝手に覗き見するのは、良い気持ちがしなかったですね。

――不倫相手と対面するシーンもありました。

【されよびちゃん】 初対面は夫の会社のパーティでした。不倫相手は私にバレることを気にもせず、接触してきました。自分に相当自信を持っている印象でした。

――「涙と鼻水でベッショベショになって床に座ってる旦那にスペアの離婚届突きつけたの、たまらなくスカッとした」と綴られていましたが、改めて当時の状況を教えてください。

【されよびちゃん】 夫は、母親に自分が不倫したことを隠していたんです。バレてしまい、怒る夫の母に泣きながら謝っていました。でも本来、謝る先は私だと思ったのですが…。最初に用意した離婚届はグシャグシャにされてしまったので、新しいものを突きつけました。こういうトラブルはつきものだから、「何枚か(離婚届を)用意しておくように」と言われていたんです。

――離婚の成立まで、迷いや葛藤はありませんでしたか?

【されよびちゃん】 私たち夫婦にはまだ子どもがいなかったので、決めてからの迷いはなかったですね。お子さんがいる方は、もっといろいろな軸で悩んでいらっしゃるのだと思います。

◆「不倫されると自己肯定感が下がる」精神的な支えとなったのは、フォロワーの存在

――SNSで「サレ妻アカウント」を開設してから、フォロワーに助けられることも多かったのでしょうか?

【されよびちゃん】 はい、私の場合はSNSが心の支えでした! 証拠集めの方法から離婚のアドバイスまで、既にパートナーの不倫や離婚を経験した先輩方にたくさん助けてもらいました。もしかしたらフォロワーさんがいなかったら、全て失敗していたかもしれません。

――プライベートな内容を公に晒すことの大変さはありましたか?

【されよびちゃん】 正直、死ぬほど叩かれました。SNSでは、いろいろあった出来事の一部分だけが拡散されてしまう。前後関係を理解されないまま憶測が広がって辛い思いもしました。でも、たまに弱音を吐いたりするとフォロワーさんが優しく声をかけてくれるんですよね。つまらない憶測で私を批判する人たちより、応援してくれる人の声に目を向けようと思いました。

――体調を崩したりと辛い出来事が多かったなか、どのようにして耐え忍んだのでしょうか?

【されよびちゃん】 前向きでいることを常に意識していました。不倫されると自己肯定感が下がるんですよね。他人に夫を取られたわけですし…。でも、マイナスな感情に支配されると負のループが起きるような気がして、「前向きでいれば良い結果が訪れる!」ということを信じていました。

――離婚を経た現在はどのような気持ちですか?

【されよびちゃん】 飲みに行ったり、旅行に出かけたり、独身生活を思いっきり謳歌しています! 私は比較的早く結婚したので、いままであまりできなかったことを楽しんでいます。

――パートナーの不倫を知っても、なかなか離婚に踏み切れない人も多いかと思います。関係構築を試みるべきか、離婚するべきか、いま悩んでいる方にアドバイスはありますか?

【されよびちゃん】 それぞれ状況は違うので、離婚が良いか、再構築が良いか、一概には言えないと思います。私もどうするか悩みました。「相手は自分を大切にしてくれるのか?」「同じように、自分も相手を大切にできるのか?」ということを何度も考えました。いま悩んでいる方が「自分なんか」と思わず、まずは自分を大切にして前向きな決断ができるように願っています。



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