「加工詐欺(猫)!?」「実物と違うw」、ギャップが激しすぎ…猫たちの衝撃ビフォーアフター
2023-10-28 10:30 eltha
■かわいい顔で「ケージから出して〜」 願い叶うと一転、まさかのお爺顔に
「加工レベル?」と題し、『ねこけん』ブログに投稿された写真。そこには、たしかに加工レベルに可愛らしく、まん丸の目をした猫がケージの中に鎮座していた。どこから見ても、「かわいい!」と言いたくなる出で立ちである。
ところが、いざケージを開けてもらってリラックスすると、打って変わった地味顔に…。「ふ〜、やれやれ」とでも言いたげな、達観したお爺さんのような顔立ちの猫こそ、「しぐ爺」だった。
そんな「しぐ爺」は、『ねこけん』千葉支部のシェルターで暮らす老猫。もともと、千葉支部長が雨の中コンビニに行こうとしていたところ、びしょ濡れで腰が抜けたようになっていた猫を発見。「おいで〜」と呼ぶと、フラフラと寄ってきたところを保護したのだという。
その後、猫は「しぐれ」という仮名をもらい、普段は「しぐ爺」と呼ばれながら、安心してくつろげる居場所を見つけた。ちなみに、当初は6歳くらいかと思われていたが、実は12歳程度であることが発覚。「何かとケアに手はかかりますが、見てのとおりじっとしてあまり動かないので飼いやすさはありますし、味がある(笑)。『かわいい』は子猫だけのものではないと思います」とは、溝上代表の談。
ブログのほかにYouTubeでも人気で、あまりの「動かなさ」から「※静止画ではありません」と注意書きが付くほど。なんとも言えない表情の「しぐ爺」、その姿は味わい深く、たまらなくかわいい。
『ねこけん』に引き取られた後は、ノミは駆除され、貧血状態からも回復。しばらくしてキレイに、ふっくらした「ガリ山ノミ男」は、意外にもとてもかわいらしい猫だった。なかでも“前髪”のように顔を縁取る模様が特徴的で人気に。遅れてきた“モテ期”が到来したかのように思われた。
「ですが、まだ譲渡が決まってなくて。すごくキレイに見える猫で、毎回問い合わせも入るし、お見合いの申し込みもあるんですが…。実は写真写りが良すぎて、実物とちょっと違っていて…(笑)。実際に会ってみたら“アレ?”ってなってしまうようで、まだご縁がつながってないんですね」
たしかに、ブログにアップされる写真は、クリっとした目、ふっくら丸い顔立ち、何より輪郭を縁取る前髪模様がとてもかわいらしい。「実物はかわいいのに、写真がうまく撮れない」という話はよく聞くが、ガリ山ノミ男はまさかの逆パターンだった。
「いつかきっと、家族になってくれる方は現れるはず!」、それが『ねこけん』のボランティアたちの思いだった。そしてこのほど、その願いは現実のものに。「何度も譲渡会に出てもかすりもしなかった」というガリ山ノミ男についに申し込みがあり、これからトライアルに行くという。
写真写りが良くても悪くても、猫たちの本質になんら変わりはない。どんな猫でも幸せになる権利があるし、ボランティアたちの願いもきっと叶うだろう。