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「母ちゃん幸せだった」と言ってもらえるように…”笑顔忘れない”盲目のコーギー、迎え入れた飼い主さんの決意

2024-01-24 07:40 eltha

 5歳になった盲目のコーギー、”スマイリーサン”という愛称を持つサンちゃん(@yukigasuki)は、いつも写真のように飼い主さんに”笑顔”を届けている。一緒に暮らす母犬や弟犬たちと活発に走り回り、周囲の音を判断してフリスビーも上手にキャッチ。SNSに投稿される楽しそうな笑顔に「私まで笑顔になる」「いつも元気をありがとう」と反響が寄せられている。サンちゃんを「守り抜く」と誓う飼い主さんの想いを聞いた。

盲目のコーギー・サンちゃん

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■一緒に暮らす難しさを告げられても「もう引き取りたい…そう心に決めた」

 先代コーギーを亡くして、悲しみに暮れていた飼い主さん。ペットロスで泣きながら過ごしているのを見て、ご主人が新たなブリーダーさんを探してくれていた。その犬舎にいたのが、生まれて数日のサンちゃんだった。「私は迷わずに一緒に暮らすことを決めました。サンの母犬であったソニアも、里犬として迎えました。しかし、サンが盲目犬だと気づいたのは我が家へ来てからでした」。

 獣医さんに相談したところ、「先のことを考えて交換された方が良い。目だけでなく脳にも異常があるかもしれない」と言われ、交換というかたちでサンちゃんとは2ヵ月後に生まれた母違いの弟・カイジくんを迎えた。サンちゃんはその後、犬舎で小型犬たちと4ヵ月間過ごしていたというが、その後飼い主さんはサンちゃんをあらためて迎え入れることに決めたという。

「私たちは毎月サンに会いに行きました。その度に涙が溢れました。ある日、犬舎を後にしようとふと庭を見たら、サンはうつ伏せになり静かに眠っていました。私は車を飛び降り『サン!』と叫ぶと、小型犬を掻き分けて私の声のする方へ走って来たんです。もう引き取りたい…そう心に決めて、ブリーダーさんに『預かっていいですか?』と確認すると、『もちろんいいです』と返ってきました。それから数日後、サンを迎えました。帰宅したらソニアもカイジも大喜びで、母・ソニアはサンを抱きしめていました。カイジはサンが盲目であることを確かめ、毎日面倒を見て遊び、たくさんのことをサンに繰り返し教えてくれました」

■病に倒れた過去も…「元気で笑ってる日が続く事だけを願っています」

ソニア、サン、カイジのコーギー家族

ソニア、サン、カイジのコーギー家族

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 サンちゃんには”スマイリーサン”という愛称があるが、その由来は、母や弟犬たちからの大きな愛情をもらい、毎日笑顔で過ごせるようになったから。リードをつけることも散歩するのも、なかなかハードルが高かったが、弟・カイジくんの存在が大きかった。サンちゃんは弟犬の気配を耳や音で感じ、学んでいく。散歩、階段を下りる、フリスビー遊び、今では何でも出来るようになったという。

「フリスビーはカイジが上手です。カイジのリードを咥えることからサンの散歩は始まりましたので、今でもカイジを追うことが一番嬉しいのだと思います。私との信頼関係も完璧だと思っています。私がリードをひけば、私が行く場所はどこでも着いて来ることができます」

 サンちゃんを見守ってきた飼い主さんご家族。サンちゃんが病に倒れた時がもっとも大変だった時期だったと振り返る。

「サンには腸障害がありました。一生治らない病と闘って生死を彷徨うこと数回。それでも立ち上がるサンを獣医さんは『奇跡』といいます。サンは奇跡の子です。盲目でも眼球摘出しても、私に苦労はありません。元気で笑ってる日が続く事だけを願っています。

 シニア犬になったソニアも、体調が悪くてもいつも皆と一緒にいたいサンも、強くて優しく賢いビビりなカイジも、最期まで一日一日を大切に笑顔溢れるように過ごしてくれたら。そして母ちゃん幸せだったと言ってもらえるように、子どもたちと駆け回り寝転び抱き合い過ごしていきます」



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