天気がいいのに長靴はきたい2歳児vs保育士ママ、さすがの誘導に「素敵です」「出来てなかったと反省」
2024-06-27 12:10 eltha
■「イヤイヤ期」の対応で重要なのは共感すること
――「イヤイヤ期」を迎えた3男くんとママのやりとり、とても興味深く拝見しました。切り替えに大事な4つのポイントはどれも分かりやすく、実践しやすいものばかりですが、なかでも特に大事なことを教えてください。
「できれば4つ全て試してほしいのですが、1つ選ぶとすると…一番大事なのは『共感する』でしょうか。忙しいなか、常に子どもの気持ちに寄り添うのは大変だと思うので、『〇〇だったの?』と声をかけるだけでも大丈夫です! そうすることによって子どもも『自分のことを分かってくれている』『やっぱりママ(パパ)は自分の味方なんだ』と感じ、話を聞こうという気持ちになれると思います」
――逆に子どもの「イヤイヤ期」において「これはNG」「逆効果」と感じる対応はありますか?
「『鬼がくるよ』『お化けきちゃうよ』など、怖いもので脅すことはやめた方が良いかな、と思います。子どもは怖いからすぐにやりますし、即効性があって親も助かるのですが、この声かけだと、何でやらないといけないのか、何でだめなのか、ということが子どもに伝わりません」
――困ったとき、つい口にしてしまいがちな文言です。
「気持ちはとってもよく分かるのですが、これは嘘をつくことにもなりますよね。最初はいいですが、子どもが嘘だと気づきはじめると、親への信頼も失われていきます。それよりも楽しいゴールや目標を作り、それに向かってやろう、と誘導した方が気持ちも上がるので、切り替えやすくなりますよ」
■育児を少しでもラクで楽しいものにするために 保育士として身につけた技を発信中
――子どもの『イヤイヤ期』に上手く対応できず、自分を責めてしまうママ・パパも少なくありません。
「子どもの『イヤイヤ』が始まったとき自分に余裕がないと、いっぱいいっぱいになってしまいますよね。たとえその時、子どもの気持ちに寄り添えなかったとしても、心に余裕のある時にぎゅっと抱きしめて大好きだよって伝えたり、『気持ちを分かってあげられなくてごめんね』と伝えたりするだけで充分だと思います」
――全てに対応できなくても、大丈夫と。
「『イヤイヤ期』は自我が出てきて、感情の変化を子ども自身もどう伝えたら良いのか分からず戦っているという成長の証です。親になればみんな通る道で、みんな同じように苦戦しているので、ママやパパは自分自身を責めないであげて欲しいです」
――他にも「食べ物イヤイヤ」「公園から帰るとき」など、さまざまな子育てのコツを発信されています。Instagramの投稿を通して伝えたい思いとは何かお聞かせください。
「10年ほど保育士をやっていて、子育ての悩みを一人で抱え込んでしまう親御さんがとても多いことに気づきました。私はママやパパがハッピーになれば、子どもも絶対にハッピーになると思っています。保育士として働く中で自然と身についた技は、子育てにも大いに役立っているので、その技をみんなに伝えることで育児を少しでもラクにして、楽しんでもらいたいと思って投稿を続けています」
――困っているママやパパにとって嬉しい情報だと思います。
「写真と文章で伝えることもできますが、日々の生活で私自身も育児悩みや子育ての困りごとに直面することがあるので、そのような時はできるだけ動画に収め、実際の様子と対応について投稿しています。よりリアルで分かりやすい内容になれば…と思い動画投稿していますが、子育てに正解はなく、私の方法が絶対に正しいというわけではないので、『こういうやり方もあるんだな』程度の気持ちで参考にしていただけたら嬉しいです」