ジャズクラブを飛び出して、矢野沙織がツアー
2007-07-21 00:00 eltha
9才でアルト・サックスを始め、11才の頃からジャズに傾倒し、14才でライブ活動を始めた矢野は、16才でCDデビュー、4年間で4枚のオリジナルアルバムをリリースしてきた。6月20日に初のベストアルバム『ジャズ回帰』をリリースし、これを記念した今回のサマーツアーは、矢野自身とジャズとの出会い、原点に帰るのがコンセプト。
影響を受けたジャズマンたちや名曲が生まれた時代背景、そして自分とのかかわりを話しながら、ジャズへの扉を開いたチャーリー・パーカーの「ドナ・リー」や「マイ・リトル・スエード・シューズ」、プロへの一歩を踏み出したビリー・ホリデーの十八番「ラバー・マン」、リチャード・ロジャースの「マイ・ファニー・バレンタイン」などを堂々とプレー。ピアノ、ベース、ドラムのメンバーをグイグイ引っ張りながら、ヴィンテージのコーン製アルト・サックスを吹きまくった。
テレビ朝日系『報道ステーション』のテーマ曲や『アジエンス』のCMで演奏したオリジナル『I&I』も披露し、アンコールを含めて全14曲、これまでジャズにあまり親しんでいないファンにも、努めて入りやすいようなステージを展開。
「まだ未熟で、正直、わけがわからなくなることもある」と20才の複雑な心境をチラリと明かしながらも、「これからも皆様からたくさんの拍手がいただけるように頑張りたい」とファンに応え、笑顔でライブの幕を閉じた。
ツアーは7月21日(土)名古屋・クラブクアトロ、22日(日)大阪・心斎橋クラブクアトロ、23日(月)福岡・Gate’s 7を巡る。