ナンシー関さん、39年の人生と全仕事
2008-06-03 14:00 eltha
ナンシー関さんは、市販の消しゴムをカッターナイフで彫ってつくったハンコによる似顔絵が認められ、前例のない「消しゴム版画家」として活躍。
辛口のテレビ批評家としても話題を集め、数多くの週刊誌や月刊誌にコラムを連載するなど、執筆でも才能を発揮した。
その独特の着眼点は決してブレることなく、常にユーモアを忘れず、短い文章のなかに人間の本質や社会の「空気」みたいなものを的確に表現していた。
2002年6月12日、突然の訃報から6年の歳月が過ぎたものの、彼女に代わるTV批評家も消しゴム版画家も未だ現れず。むしろ不在によって存在感を増したと感じている人も少なくないのではないか。
『ナンシー関 大ハンコ展』では、そんなナンシー関さんが彫って仕事場に残したすべてのハンコを集め、コラムニストとして健筆をふるった雑誌などを一挙展示。TVウォッチングや消しゴムを彫った仕事場も再現する。
短かったけれど、豊かであったナンシー関さんの人生と全仕事が、多くの人の心に彫り込まれる展覧会となるはずだ。
【ナンシー関 大ハンコ展】
見た!彫った!書いた!39年の人生と全仕事
会期:2008年6月5日(木)〜6月15日(日)
開場:10時〜21時、入場は20時30分まで、会期中無休
会場:パルコファクトリー
入場料:一般300円、学生200円、小学生以下無料