バブル時代のペグトップパンツが復活、春ファッション
2009-01-13 13:00 eltha
東京・銀座三越が1月8日(木)、9日(金)の2日間に渡ってプレスプレビューを開き、これから店頭に並ぶ2009年春夏商品を、報道陣らに向けてひと足早く披露した。
NYコレクションなどで人気のブランドのトレンドアイテムを扱うセレクトショップ「NYRW(ニューヨークランウエイ)」の新作の中で目を引いたのは、80年代に巷で流行したペグトップパンツ。アラフォー世代なら懐かしくもあり、気恥ずかしくもあるに違いない。
股下からヒザにかけては、ダボッとしたゆとりがあり、ヒザから足首にかけて細く絞ったデザインが特徴で、これと肩パッド入りトップスの着こなしは、バブル時代を象徴するファッションの一つだった。
ペグトップパンツは、イスラム文化圏の民族衣装がルーツで、1977年ごろにパリコレクションで多くのブランドから発表され、80年代に流行した。90年代以降は街中でほとんど見かけなくなっていたが、今シーズン本格的にリバイバル。
「80年代当時よりも洗練されたシルエットで、難易度の高いハイウエストタイプから、イージーパンツの延長ではける控えめなデザインまで、バリエーションも豊富に登場している」と、商品担当の高橋紀子さん。
ヒップが隠れるようなラージトップスと合わせると、80年代“そのまんま”なので、「トップスはライダースジャケットやシャネルジャケットなどでコンパクトにまとめつつ、アワーグラス・シルエット(胸と腰にふくらみをもたせ、ウエストを極端に締めた砂時計の形ににせたシルエットのこと)を意識して。オフショルダーで肩を強調してメリハリをつけるのもおすすめ」(同)とのこと。
こうしたバブル時代のファッションの復活は、ファッション業界では「エスニックブームの流れ」と言われているが、日本においては景気回復を願って“泡”にもすがりたい思いが後押ししているのようにも見える。