桜の便りが届き始め、ついにお花見の季節がやってきます! 名所には一度は足を運んでみたいものですが、渋滞に巻き込まれてしまうなど、ゆっくり観賞しにくいのがネックですよね。なかでも京都は人気があり、桜どころか観光も楽しめない……と思いきや、おすすめのスポットがあるんです。
それは、京都市内から少し離れた市外の水辺スポット。川沿い数キロにわたって観賞できるので、混雑が苦手な人にも◎。厳選5エリアを周辺の観光スポット&地元・京都人おすすめの名物グルメとともにご紹介します。都会の喧噪を逃れ、桜のトンネルをじっくり堪能しませんか?
01【笠置町】木津川河川敷の桜
【写真提供:京都府地域情報ファクトブックシステム】
和歌にも詠まれた笠置山(かさぎやま)を流れる木曽川沿いは、ソメイヨシノのほか、山桜など約3000本に包まれたエリア。「日本さくら名所100選」にも選ばれていて、自然のなかでのんびりと桜を楽しめます。河川敷の笠置キャンプ場では、夜間ライトアップも実施。例年の開花時期は4月中旬頃までと、長く桜を楽しめる隠れた人気スポットです。
◆立ち寄り観光スポットはココ!
散策に疲れたら、「天然わかさぎ温泉 笠置いこいの館」でひと休み。笠置山麓の地下1200mから湧き出る温泉は肌にもやさしく、心身ともにほぐしてくれそうです。
所在地:京都府相楽郡笠置町隅田24
◆地元・京都人オススメ!周辺グルメ
「同じ相楽郡(そうらぐん)にある南山城村(みなみやましろむら)の『Cafe ゆるり』の桜あんのパウンドケーキや、ミルク×桜のゼリーに桜の塩漬けを乗せたスイーツなどがおすすめです」
02【八幡市】背割堤地区の桜並木
木津川と宇治川の合流地点に設置されている堤防、背割堤(せわりてい)は、約250本のソメイヨシノが咲き誇る桜の名所。『乗換案内』を運営するジョルダンが発表した「お花見人気ランキング2018年版」でも3位を獲得しています。全長1.4kmにわたる桜並木は、今春誕生したランドマーク「さくらであい館」にある地上約25mの展望塔から一望することが可能です。宇治川を遊覧するクルーズ船も登場します。
◆立ち寄り観光スポットはここ!
(C)石清水八幡宮
近くの男山山頂に鎮座する「石清水八幡宮」は、日本三大八幡宮に数えられる歴史深い神社。厄除け開運のパワースポットとしても知られています。ケーブルカーで行けるので、体力に自信がない人も安心。
所在地:京都府八幡市八幡高坊30
◆地元・京都人オススメ!周辺グルメ
「石清水八幡宮の御神酒。本殿に植わる2本の橘から収穫された実を3年間熟成させた芳醇なリキュールは、城陽酒造が手掛けた本格派」
03【舞鶴市】与保呂川沿いの桜
【写真提供:京都府地域情報ファクトブックシステム】
軍港の街として知られる舞鶴市では、自然と調和した桜の名所が随所に見られます。なかでも与保呂川(よほろがわ)沿いの桜は約7kmにも渡り、千本桜といわれて愛されるほど。桜を見上げるだけでなく、水面に映る空と淡紅色の絶妙なコントラストも楽しめます。散り際の花筏(はないかだ)も美しく、遊歩道を歩きながら桜の魅力をとことん味わえそう。
◆立ち寄り観光スポットはココ!
少し足を延ばせば、舞鶴を一望できる「五老スカイタワー」が。「近畿百景」で1位に選ばれた、五老ヶ岳からの舞鶴湾を満喫できます。もちろん、市内の桜も観賞可能です。
所在地:京都府舞鶴市上安237
◆地元・京都人オススメ!周辺グルメ
「舞鶴の旧海軍発祥ともいわれる肉じゃがとコラボした「まいづる海軍金曜カレー」は、ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎ・牛肉・こんにゃくがゴロゴロと入った“おふくろの味的カレー”」
04【亀岡市】七谷川・和らぎの道
京の奥座敷といわれる亀岡市には、七谷川(ななたにがわ)沿いに、桜一色になる散策道「和らぎの道」があります。全長約1km、30品種・1500本もの桜がずらり。周囲には史跡などが点在し、露店も多数出店されます。見どころが満載なので、時間を忘れて散策することができそう。28品種・280本もの桜が並ぶ、隣接の「さくら公園」も要チェックです。
◆立ち寄り観光スポットはココ!
桜を楽しんだら、「丹波国一之宮 出雲大神宮」でお参りを。縁結びのパワースポットとして知られ、境内に隠されたハートマークを見つけると、恋愛が成就するのだとか。
所在地:京都府亀岡市千歳町出雲無番地
◆地元・京都人オススメ!周辺グルメ
「JR亀岡駅2階「かめまるマート」で購入できる「京野菜じゃむ」は、京都産の野菜を使い本来の風味や色合いを最大限に残したジャム。着色料無添加・糖分控えめなのでヘルシー。「汐さくら」は、ほんのり香る桜の花の塩漬け。お白湯にいれて桜湯や桜ご飯、お菓子作りにも使えます」
05【宇治市】宇治橋上流の桜
源氏物語の舞台にもなった宇治は、歴史が感じられる風流な街。日本最古といわれる宇治橋がかかる宇治川上流には、2000本もの桜が植えられています。両岸を一度に味わうなら、遊覧船の利用がおすすめ。桜の甘い香りに包まれながら、優雅な時間を過ごすことができます。京都駅から約20分なので、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
◆立ち寄り観光スポットはココ!
宇治といえば、世界遺産に登録されている平等院にも足を運びたいもの。鳳凰堂は10円玉のモチーフにも選ばれているので、実物と見比べてみるのもおもしろそうです。
所在地: 京都府宇治市宇治蓮華116
◆地元・京都人オススメ!周辺グルメ
「伊藤久右衛門本店・茶房では、4月上旬まで桜アイス、桜あん、そして可愛い桜ゼリーの花かんざしを一串そえたこの時期限定の抹茶パフェが味わえます」
いかがでしたか? 「寺社×桜」の派手さはないものの、のんびり観賞できる「川辺×桜」は、大人にこそおすすめです。今回ご紹介した5エリアの見ごろは、例年、3月下旬〜4月上旬。ぜひ、次の休日に出かけてみてはいかがでしょうか?