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自粛GWで父や息子も調理?…料理経験なしでもOK“めんどうなし”レシピに反響

2020-05-05 eltha

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、家で食事を作ることも増えた昨今。とはいえ、三食すべて自炊の日々が続くと、その労力やストレスは非常に大きい。なるべく簡単に手間なく済ませたいと願い人も多いだろう。そんな中、包丁や火を使わない、計量しない、余らせないレシピを考案し、著書にまとめたのが料理研究家・ジョーさん。だ。Twitterでも簡単レシピを公開し、21万人のフォロワーを誇るジョーさん。に、自粛生活下での自炊について聞いた。

普段は台所に立たない旦那や息子が、「何も言わなくても料理を作ってくれた」

レシピ本を発表した料理研究家・ジョーさん。

レシピ本を発表した料理研究家・ジョーさん。

 3月に発売されたレシピ本『めんどうなことしない うまさ極みレシピ 激烈美味しいストレスなし103品』(KADOKAWA)では、「計量しない」「包丁を使わない」「余らせない」「火を使わない」の4つのカテゴリーに分けて、数々の簡単レシピを紹介。自粛生活のもと、家族全員の三食を賄う人に好評で、休校中で食事作りに挑戦する子ども、一人暮らしの老人でも安心だと売れ行きも好調だ。

――今回レシピ本を発表したきっかけを教えてください。

ジョーさん。出版社から、これまでTwitterで発信してきたような簡単なもので、すべて未公開のレシピを集めた本を出さないかというお話をいただきました。企画が昨年9月頃にまとまり、レシピが出来上がったのは12月くらい。その頃はまだ、新型コロナウイルスの存在も知らず、ただ家事や仕事など日々忙しい方を応援する本のつもりでした。

――反響が大きいようですが、どんな感想が届いてますか?

ジョーさん。このご時世、家にこもってご飯を作らなきゃいけない人が多いわけですが、「毎食手間がかかるものを作る余裕がない」という方々から、役に立ったと言ってもらっています。普段は台所に立たない旦那さんや、小学校高学年の息子さんが、「本を置いておいたら何も言わなくても料理を作ってくれた」という声もありました。難易度が低いし、「これならできそう」と思ってもらえたのではないでしょうか。

Twitterの140文字レシピで学んだ、料理をしない人にも受け入れられる簡単さ

――確かに、作る工程も2〜4つだけになっていて、とても簡単にできそうです。こういった簡潔な部分は、Twitterで発信してきた経験が生きているんでしょうか?

ジョーさん。そうですね。Twitterでレシピを発表する際も、いろいろと出し方を工夫していました。画像の中にレシピを書いたり、2回の投稿に分けて説明したり…。でも結局、1回の投稿で140字以内にまとめた方がわかりやすいと思い至ったんです。今回本に収録したレシピは書き下ろしになりますが、Twitterをやってきたおかげで、同じくらい簡単なレシピを作る力を得られたと思います。

――最近では、リュウジさんなどTwitterでレシピを公開している料理研究家がいたり、『家事ヤロウ』など簡単な料理番組が人気。今はやはり、簡単なものが求められているんでしょうか?

ジョーさん。簡単レシピ自体は、ずっと昔からあるものですよね。平野レミさんや小林カツ代さんといった方々も紹介されていますし、自分は後追いにすぎないと思っています。ただ、一口に”簡単”と言っても「何をもって簡単とするのか?」が今回のポイントでした。そこで、「普段あまり料理をしない人が、料理をする気になれるポイントはどこなのか?」というところから掘り下げて考えました。「料理の何が面倒くさいのか?」を分解してみると、包丁を出すのが面倒だったり、火を使うのが怖かったり、材料が余るのが嫌だったり、そもそも計量カップを持っていなかったり…。それらを解決するレシピを4章に落とし込んだ形ですね。

いま家庭の台所を預かるお母さん方は大変、「あまり苦しくならないように乗り越えて」

――レシピを考案するにあたって、苦労したことはありますか?

ジョーさん。レシピを組み立てるとき、「火を使わない」「計らない」「包丁を使わない」「余らせない」というテーマありきで作っていったのですが、やはりこのくくりの中でレシピを作るのは、かなり大変でしたね。調味料にしても、難しいものを使うのではなく、コンソメで勝負できる範囲でやるとか。スーパーやコンビニで、手軽に手に入る調味料を使うようにしました。

――レシピの見せ方にも、こだわりを感じました。

ジョーさん。編集さんやデザイナーさんのおかげであり、僕はなにもやってないんですが(笑)。デザイナーさん、DTP業者さんが手作業でやってくれているので、労力もお金もかかっています。でも、それだけ「わかりやすさ」を追求した本なんです。私自身、たとえ印税が入らなかろうとも(笑)、良いものを作りたい、わかりやすい中身にしたい! という思いでした。

――最後に、自粛生活が続く中、頑張って家ご飯を作っている人へ、アドバイスをお願いします。

ジョーさん。いま、家庭の台所を預かるお母さん方は、メチャメチャ大変だと思います。なかには、「きちんとご飯を作らなきゃ」という強迫観念を持っている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。でも私の考えとしては、時にはデリバリーやテイクアウトに頼ってもいいと思うんです。ただ、いろいろな理由でそれらに頼れない方もいらっしゃると思うので、そういう場合は、ぜひ私のレシピ本やTwitterを参考にしていただけたら。“面倒”という要素を排除したものにしようと、知恵を絞って作りました。とにかく、皆さんがあまり苦しくならないように、この局面を乗り越えていただけたらと思います。

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