ホーム エンタメ > 「御社だいすき」“ファンサうちわ”で面接官アピールに26万いいね 大学生クリエイターの発想力に就活生「元気が出た」

「御社だいすき」“ファンサうちわ”で面接官アピールに26万いいね 大学生クリエイターの発想力に就活生「元気が出た」

 アイドルのコンサートなどでよく目にする、好きなメンバーの名前やファンサービスのお願い事などが書かれているうちわ。この“ファンサービスうちわ”をオンライン面接を受ける際に活用してみようというアイデアを投稿した就活生のツイートが話題だ。「内定ちょうだい」「御社だいすき」と書いてあるうちわをオンライン面接時に背後に置いてアピールをするというもので、26万件を超えるいいねを集めている。どのようにしてこのアイデアが生まれたのか、作者のsora.Fさん(@13237sora)に話を聞いた。

発想豊かなsora.Fさんのフォトギャラリー

  • 「オンライン面接、緊張するから恋愛ゲーム風フィルター作った」(画像提供:sora.Fさん)
  • 「オンライン面接、緊張するから恋愛ゲーム風フィルター作った」(画像提供:sora.Fさん)
  • 憂鬱な大人数オンライン会議が楽しくなるフィルターを作った(画像提供:sora.Fさん)
  • 憂鬱な大人数オンライン会議が楽しくなるフィルターを作った(画像提供:sora.Fさん)
  • 「虫酸」が走るラジコン(画像提供:sora.Fさん)
  • 暑かった日に太陽に向けて作ったというファンサうちわ…(画像提供:sora.Fさん)
  • オンライン面接でアピールするためのファンサうちわ(画像提供:sora.Fさん)
  • ファンサうちわを背景にさりげなくオンライン面接でアピール(画像提供:sora.Fさん)
  • 「チョコボールを大量に補給したくて弾薬ベルト作りました」(画像提供:sora.Fさん)
  • 水道業者マグネットのような名刺(画像提供:sora.Fさん)

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『一流アイドルとファン』と『大企業と志望者』の関係は似ている

――「オンライン面接でファンサービスうちわ」の投稿は大きな反響を呼びましたが、そのことに対してはどのように感じていますか?

sora.F就活生の方々から「元気が出た」と反応してもらえたことがとても嬉しかったです。ネガティブな就活ニュースが多い中で、束の間のユーモアを提供できたのはとても喜ばしい出来事でした。「今年の就活生は大変だな」と気にかけてくれる人が増えればと思って制作した面もあったので、就活環境の変化に奮闘する就活生にスポットライトが当たったことも嬉しかったです。あと、本家のアイドルファンの方々からうちわのクオリティを褒めて頂いたのも非常に光栄でした。

――なぜ“ファンサービスうちわ”という発想に至ったのでしょうか?

sora.Fビジュアルの面白さとコンセプトの親和性でしょうか。オンライン面接という緊張の場に対してファンサうちわはあまりにもポップで、異様な場違い感がとても面白いなと思いました。また、「一流アイドルとファン」の関係と「大企業と志望者」の関係はとても類似しているなと。アイドルに認知してもらうため、採用を勝ち取るため、異常な競争率の中で創意工夫をしてアピールをするファンと志望者。この重なる両者の姿は、裏のコンセプトとしても面白いなと思いました。

――ちなみに、就職活動で実際にファンサうちわを使用する機会はあったのですか?

sora.Fある企業のインターン最終面接で使いました。しかし、これは諸刃の剣で、「企業や社風にマッチしているか」「自己PRにしっかり繋がるか」という2点を満たす限りにおいて効果を持つものだと思います。ウケ狙いでの使用はおすすめできません……。

アイデアの着想は日常生活から「限られた予算でどこまで面白くできるか」

――他にも、「虫酸が走るラジコン」「エナジードリンクを模した充電モバイルバッテリー」など、くすりと笑えるアイデアをいくつも形にされていますが、こういった着想はどのように生まれているのですか?

sora.F日常生活から取り入れることが多いです。歩いているとき、友達と話しているとき、Twitterを見ているときなどに見つけた面白いことや、より面白くしたいと思ったことを必ずメモに残しています。この内容を自分の意識下に残しておいて、他の情報に触れた時に、両者が結びついてひらめきやすくする工夫をしています。ファンサうちわの発想も、「アイドルのファンサうちわって面白い文化だな」「オンライン面接って対面面接より魅力が伝わりにくいな」という2つのメモが結びついて、「ファンサうちわを用いたオンライン面接でのアピール法」というアイデアになりました。

――そもそも作品づくりをするようになったきっかけを教えてください。

sora.Fコンテンツ制作者への憧れでしょうか。広告業界の方やTwitter上のクリエイターの方に憧れ、自分もコンテンツをゼロから作ってみたいと思い、制作するようになりました。8年前からネタツイートをしていたのですが、モノとして作品の制作を始めたのは最近になってのことです。面白い視点や表現を追求するのは自分の活動の軸ですが、制作者を意識し始めたことで、その方法が言語表現から物的なものに変化したのだと感じています。

――これまでの作品の中で一番のお気に入りは?

sora.F最も思い入れがあるのは「ドーナツを救え」というブログです。自分が愛するドーナツについて、Twitterユーザーの特性や、流行の笑い、文章形式、比喩表現など、様々な観点から分析して丁寧に書いたブログだったので、120万PVを達成し、「ミスタードーナツ」という単語がトレンド入りしたのはとても嬉しかったです。ブログを読んで実際に店舗を訪れたという報告もたくさん頂き、多くの人にミスド愛が伝達した事実に感動しました。

――制作費や制作期間がかかった作品は?

sora.F「虫酸ラジコン」ですね。ラジコン、紙粘土、絵の具で合計2500円くらいでしょうか。期間は3日ほどです。バイト代という限られた予算内でどこまで面白いものを作るかにこだわっているので、費用のかかる作品はほとんどないです。

「本職は学生なので、呑気にファンサうちわ作っている場合じゃないです」

――アイデアを作品に落とし込む過程で、大事にしているポイントはどういったことでしょうか?

sora.FTwitterで発信する際に重視しているのは、視覚的な面白さでしょうか。膨大な情報量の中で、パッと見でいかに面白いと思ってもらえるか。ファンサうちわや虫酸ラジコンが顕著な例ですが、「ビジュアルの分かりやすさ、面白さ」以外をそぎ落とした作品を制作するように心がけています。

――わかりやすいインパクトは重要ですよね。

sora.Fあと、「一言何か言いたくなるコンテンツ」を作ることも意識しています。“ツッコミどころ”と呼んでもいいかもしれません。思わずRTしてツッコミを入れたくなるような工夫をすることで、ツイートは面白おかしさを増しながら拡散されていく。こうした特有の文化がTwitterにはあると思います。他にも様々な観点がありますが、私が重視しているのはこの2点です。

――今後は、作品の制作を通じてどんな発信をしていきたいですか?

sora.Fこれからも、様々な観点からの分析と飛躍したアイデアを組み合わせて、面白おかしいコンテンツを制作していきたいです。「お前は一流クリエイターか?」という一丁前な受け答えをしてしまったのですが、大したものは作っていませんし、本職は学生なので学業と就職活動も精進して参りたいと思います。正直、呑気にファンサうちわなど作っている場合ではないです。「就活助けてください」という発信も今後必要になってくるかもしれません。
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