リアル“トムジェリ”？ ロシアの帽子？ 四角い黒猫にフォロワー困惑…謎フォルムの真相とは

　黒いフサフサの四角にキラリと光る目。「本日もなかなかの四角っぷり」というコメントとともにアップされたのは、2歳の黒猫・スミちゃん。アニメのようにきれいに四角くなった香箱座りには、「“トムジェリ”に出演できそう」「金庫につめられるキャラですね（笑）」と大きな反響が。スミちゃんを含め、5匹の保護猫と暮らす飼い主のサユヤスさんに、謎めいたフォルムの真相を聞いた。

――まずは、一緒に暮らしている猫ちゃんたちの性別、歳を伺えますでしょうか。

【サユヤスさん】茶トラのシバ（メス・7歳）、三毛のリル（メス・5歳）とピノ（メス・5歳）、黒猫のスミ（メス・2歳）、茶トラ白のチャボ（オス・2歳）です。

――四角くなっているスミちゃんの投稿が人気です。2018年にも、ストーブの上で四角くなるスミちゃんを、「家にこんなものあったっけ？」と二度見してしまったそうですね。

【サユヤスさん】猫は丸いものだと思っていたので、衝撃でした（笑）。香箱座りをすると、自然と四角くなるんです。四角くなるのはスミだけで、たぶん長毛で毛が逆立つせいで角ばって見えるのだと思います。

――カゴや箱に粘土で足をつけた“猫足のカゴ”のツイートにも、大きな反響がありました。こちらを作ろうと思ったきっかけを伺えますか？

【サユヤスさん】椅子や机の脚の種類に猫脚があるのですが、「似てないよな〜」と以前から悶々としていたので自分で作ってみる事にしました。でも大きいものは無理なので、とりあえず目の前にあったカゴに取り付けました。

――シバ先輩はリアルに自分から入ってくれたんでしょうか？

【サユヤスさん】シバ先輩はもとからカゴや小さい箱が大好きなので、目を離した隙に入られてしまいました。乾いてない粘土だったので、脚がかなり縮んでしまいました（笑）。

――他にも猫ちゃんたちの好きな場所はありますか？

【サユヤスさん】最近はパソコンの上にある小さい段ボールがお気に入りで、奪い合っています。なので、カゴなどを増設して猫を分散しようと奮闘中です。

――それぞれご家族として迎えたきっかけを教えてください。

【サユヤスさん】シバはゴミ収集所生まれ、リルとピノは食品工場の倉庫生まれ、チャボとスミは実家の庭に餌もあげていないのに住み着いた野良猫のうちの２匹です。すべて、人間が無責任に餌を与えて増やしてしまい、行き場を失った野良猫です。

――すべて、保護された猫たちなんですね。出会ってから現在までで、印象深いできごとはありますか？

【サユヤスさん】シバはゴミ収集所生まれで７匹兄弟でしたが、５匹は病気や事故で死んでしまいました。残りの2匹（シバとコムギ）を引き取ったのですが、病気で片目を失ったコムギも1年半後に亡くなりました。それ以上に心動かされたエピソードはありません。

――飼い主さんだけが知る姿や行動はありますか？

【サユヤスさん】スミは人間が好きではありません。その分、猫に絶大な信頼を寄せていて先輩猫が一緒の時だけ撫でさせてくれます。あと、基本的に飼い主の半径50cm以内には入らないようにしていますが、ブラッシングをした時間やおやつの回数に応じて撫でさせてくれる時間が延びるなど条件を満たせば触らせてくれます。好感度を上げるゲームをしているような毎日で、病院に連れて行くと好感度ゼロに戻ります（笑）。

――今、猫たちと一緒にいて、一番幸せを感じる瞬間はどんな時ですか？

【サユヤスさん】1年ほど前、私自身も心臓発作で死にかけたので身にしみているのですが、普通の何もない1日が一番幸せです。

――最後に、今後愛猫と一緒に実現させたい夢はありますか？

【サユヤスさん】猫グッズを売って、その収益を行き場のない動物たちの保護費にあてたいです。協力企業さん随時募集中です（笑）。そして無責任に野良に餌を与えて増やしている人や、毎年何万匹も殺処分しているのに、なおもペットを供給し続けるペット業界に物申したいです。