「だいすけお兄さんが時間ギリギリまでお稽古につき合ってくださって、励ましてくださいました。幕が上がるまではドキドキでしたが、始まって盛り上がってくださるお客様の顔を見たらうれしくて。2日間手を振りすぎて腕が痛くなったのも、今となってはいい思い出です(笑)」
コロナ禍になり、コンサートや子どもたち参加での収録は中止を余儀なくされる。しかし、普段は歌わない曲を収録で披露したり、お兄さんやお姉さんが子ども役に扮したりと、様々な工夫で全国に笑顔を届け続けてきた。
「コロナ禍で子育てをしている親御さん、また幼稚園や保育園に行けなかったり、公園で遊べなかったりと、大変な思いをした方がたくさんいらっしゃると思います。そんな方たちに、スタジオから元気を届けられたらという思いで、毎日臨んでいました」
この時期から、以前に増して心身の健康にも気を遣うようになった。
「ヨーグルトや納豆、お味噌汁など発酵食品や体が温まるものなど、体に良い食事を意識して摂るようになりました。心を整える本を読んだりもしていますね。大きく環境が変わったこの時期、杏月お姉さんの存在にも何度も助けられました。杏月お姉さんの笑顔を見ると心が和んで元気が出ます。収録終わりに杏月お姉さんといろんな事を話しながら二人で帰る時間が毎日の楽しみでした」
また、いつも元気で明るいイメージのあつこお姉さんだが、意外にも自身のことを「コンプレックスの塊です(笑)」と語る。“色々なことが気になって考えすぎてしまう”という性格に対しては、本を読んだり様々な人と深く話す中で、引け目を感じる部分や短所も、捉え方次第でいくらでもポジティブに変換できることを学んだと言う。さらに、いい刺激になったのは、体操の“誠お兄さん”の存在。
「すごく前向きで、私にはない発想をたくさん持っているんです。普段の収録でも、すぐにおもしろいことを思い付いて挑戦する姿が新鮮で、刺激をもらえました」