なぜ分け目がパックリに…? 髪ダメージを低減する正しい乾かし方、ヘアケア必須アイテム【美容師解説】
2023-04-22 eltha
PROFILE 加藤智貴
FaB千葉店スタイリスト。ボブ、ミディアムの”似合わせ”カットにデザインを入れたカラーが得意です。サロンのコンセプトでもある「髪と頭皮に責任をもつ」を合言葉に美容ライフにおける最高の”保湿と抗酸化”をご提案します。Instagram:@tomokhige
意識するだけで違う、自然にトップが立ち上がる乾かし方
パックリ分け目をふんわり馴染ませるには、ダッカール(ヘアクリップ)を使用した乾かし方がおすすめです。分け目をダッカールで挟んだまま乾かせば、根元が立ち上がります。
厳密に言うと、実はドライヤーの熱を長時間当てることは髪に良くありません。温度設定ができるドライヤーをお持ちなら、根元は80℃くらいの高めの温度で素早く乾かして、根本が乾いたら温度を60℃ぐらいに下げて全体を乾かし、最後に冷風までいけたら完璧です。
ヘアオイル、ヘアミルクは乾かす前につけるのがマスト!
髪につけるアイテムのおすすめは、モロッカンオイルです。乾燥にも強いので、一年通してすごく使いやすいのではと思います。乾かす前につけてあげるのがマストです。少し重たく感じてしまう場合は、普段使っているヘアミルクにモロッカンオイルをちょっと混ぜてつけてあげる形でもいいと思います。
育毛剤をはじめ、スカルプ商品への考え方
髪は秋口から抜け始め、冬まで抜けて、暖かくなってきたときに生え始めます。このサイクルにも意味があって、夏の強い紫外線から地肌を守るために、その時期は毛量が増えるんです。紫外線が強い季節が終わり、乾燥してきたとき、強い紫外線を受けた髪の毛はクタクタになります。新しい髪をはやすために抜けるんです。
このサイクルを私たちの髪はずっと繰り返していますが、その周期をうまく利用した商品には注意しなければなりません。育毛剤はあくまで対症療法なので、根本療法も合わせて検討したほうがよいでしょう。