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韓国の整形事情、寛容イメージ先行も実情は異なる? 思い悩み決断したZ世代のリアル

2023-05-04 eltha

YouTuber心愛さん

YouTuber心愛さん

 韓国から日本語で情報を発信している、2002年生まれの韓国人YouTuber心愛さん。チャンネル登録数23.6万人を誇る彼女の数ある動画の中でも、話題となったのが、自身の整形体験談を病院選びから手術後の経過に至るまで、赤裸々に綴った10本だ。韓国というと美容整形に対して寛容なイメージが先行しているが「現実は少し異なる」と心愛さん。頬骨が出ていることがコンプレックスで、整形への固い決意を親に伝えたが、大反対されてしまった。説得するまでに多くの時間を要したという。美容整形大国の筆頭にあげられる韓国の実情を聞いた。

韓国の親は子の整形に対して肯定的?「本当に、それ、違います」

━━最初に整形に踏み切ったのは2020年、18歳のときの二重埋没法だったそうですね。

心愛 目はもともと薄めの二重があったんですけど、朝起きると消えているし、泣いたら消えるし、体調によっても形が変わるし、それがストレスで、毎日、アイプチをつけていました。でも、アイプチも、うまくいく日もあればいかない日もあって、朝、準備にすごく時間がかかってしまって、ストレスがすごくて。一度きりの人生、コンプレックスのない日々を楽しく生きたいと思ったので、整形することに決めました。

━━そして2年後の昨年は、頬骨削りの手術を受けられました。頬骨にもコンプレックスがあったのですか?

心愛 小さい頃は気にしていなかったんですが、YouTubeをやるようになって、編集しながら自分の顔を見る時間が長くなって、頬骨が出ていることがすごく気になり始めました。それから、髪の毛で隠すなどするようになったのですが、どうしても隠しきれなくて、気分もかなり落ち込んでいました。3〜4年悩み続けて、手術を受けることにしました。

━━整形したいという心愛さんに対して、親御さんはどのような反応を示されましたか?

心愛 猛反対でした。韓国の親って自分の子どもの整形について肯定的という印象をもたれているかもしれないですけど、本当に、それ、違います。もちろん、家族によって違うとも思いますけど、だいたいの親は反対します。私も頬骨はもちろん、目のときもずっと反対されました。

━━それはなぜですか?

心愛 もし気に入らない顔になっても、親はどうにもしてあげられませんからね。韓国は美容整形の病院がたくさんあって、技術も発展しているので、いろいろな国から整形手術を受けに来られますが、その分、事故も多くて、ニュースでもいっぱい報道されているんです。失敗とまではいかなくても、望んだとおりの顔にならなかったり、後悔する方もいっぱいいますので。

「一生、家族にも親友にも隠し通している人もいる」世代間で別れる整形への価値観

━━反対する親御さんをどう説得したんですか?

心愛 母には二重のときは「二重でパッチリしている目が流行っているからって、流行に流されるのはよくないと思うよ」と言われたので、「流行についていきたいわけではないし、二重があったほうが自分の顔に似合うと思うからずっとアイプチをつけていたわけだし、このままアイプチをつけ続けていたら、そのうち瞼がたるんで、目が開かなくなるかもしれないよ!」って訴えました。

 頬骨のときは「その頬骨があるからこそあなたらしい可愛さが出ていると思うよ」と言われたので、コンプレックスがどれだけ強いかを訴えて、「手術をしないと、私の夢だったYouTubeも続けられないし、一生隠した髪型で生きなければならない。そうなったら生きていけない」と説得しました。そのうえで、目のときも頬骨のときも、安全な病院を調べて、自分なりに手術過程も調べて、それも伝えました。そうしたら、やっと納得してくれて、自分も病院を確認したいからと言って、母はカウンセリングに同行してくれました。

━━韓国は美容整形に関して、親世代も子世代も寛容な印象があったので、それはちょっと意外でした。

心愛 肌治療などメスを入れない施術をするのは男女ともにかなり進んでいると思います。でも、メスを入れなければならないものについては、親世代も子世代も整形に否定的な考えを持っている人は多いですよ。親世代はそれを直接口にしますが、私と同世代の子たちは直接的には表現するのを嫌がる人も多い。整形したとしても、人には言わずに隠している。一生、家族にも親友にも隠し通している人もいます。

━━一時期、日本では、韓国では過酷な就職戦線を勝ち抜くために、親が試験前に整形を勧めると報道されたことがありました。

心愛 今、韓国では外見を重視する採用をする企業について否定的な人が多いし、企業からも清潔感、雰囲気、能力を重視するのが普通です。でもカフェの店員、乗務員、アナウンサー、気象キャスターなど外見で採用される仕事はあります。

 ソウルのような都会だと確かに整形してる方が多かったり美意識が高いと感じますが、それは地域によってかなり意識の差があると思います。私と、日本に行った経験がある周りの韓国人は日本の方たちの方が韓国より美意識が高いと感じました。

「動画を見て、勇気もらった」力となっている視聴者からの言葉

━━心愛さんは、整形したことをオープンにされて、YouTubeでは、手術当日からダウンタイム期間の変化を包み隠さず動画で公開されています。勇気がいることだったと思うのですが、踏み切ったのはなぜ?

心愛 日本もそうかもしれませんが、整形の広告やCMって、前と後だけを見せて、短い時間でマジックみたいにすぐに変われるみたいな演出ばかりじゃないですか。実はそうではないよねと見るたびに思っていたので、自分がやるなら、過程をちゃんとみなさんに届けたいと思って撮りました。

━━動画では、目のときも、頬骨のときも、手術直後は、後悔されていました。

心愛 目のときは、ソーセージが入っているみたいに腫れてしまいましたからね(笑)。病院では3週間くらいで普通に生活できると言われたのに、1ヵ月経っても自分の顔が気持ち悪すぎて、外に出られず、ずっと家でふさぎこんでいました。自分が望んでいる二重だって思えるようになるまでに2ヵ月はかかりました。

 頬骨はあまりにも痛すぎたので、やった直後は後悔しましたけど、確実にコンプレックスだった出っ張りがなくなっていることが自分でもわかっていたので、落ち込むことはなく、ダウンタイム期間の6ヵ月を過ごすことができました。

━━たくさんの反響がありましたが、心に残っているコメントはありますか?

心愛 私のことを応援してくれている人が多かったのは本当にうれしかったです。中でも、「整形するのは怖いし、まわりの視線が怖くて決心できなかったけど、心愛ちゃんの動画を見て、勇気もらった」と言われたのがありがたかったです。でも、私のことをめちゃくちゃ整形していると決めつけて、「整形中毒」とか「この人もう止められないよ」とか、「整形してる人は子ども産むな」とか「親に謝罪しろ」とかひどいコメントもあって、それはすごく辛かったです。

━━整形して何が一番変わりましたか?

心愛 まず、自信がついて、自分のことをより愛せるようになりました。そして、人生の質が上がりました。たとえば、桜を見に行ったとき、整形する前は、光でアイプチが見えちゃったらどうしようとか、汗ではがれちゃったらどうしようとか、風が吹いて頬骨が見えちゃったらどうしようとか、自分の見た目ばっかり気にしていたけれど、今は、桜に集中できる。前向きになって、仕事の能力も上がりました。

━━二重整形と頬骨整形を受けられましたが、今後、さらに受ける予定は?

心愛 私は整形に対して否定的な考えをしている人ではありませんが、やりすぎは自分を失うことだと思っているんです。カウンセリングのときも先生に、自分の生まれ持った顔に合うようにしたいと相談したんですけど、自分の特徴を活かして直すのはいいけれど、誰かの顔に似せようとか、もっともっとって追求して整形を重ねると、バランスの悪い顔になってしまったり、工場で作ったような顔になってしまうので、そこは気をつけるべきだと思っているんです。実は私は鼻が大きくて、整形したかったんですけど、コアラって言われるこの鼻が私の特徴でもあるんじゃないかと思いまして、しないことに決めました。これでもう終わりです! あ、でも、リフティングとか、ヒアルロン酸とか、プチ整形はするかもしれません。

取材・文/河上いつ子
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