330万の顔面フル整形でどう変化? 「“整形したら負け”謎の葛藤あった」みさちゃすさんが“美”を手にして“得した”こと
2023-05-18 eltha
整形を決意した“合理的判断”「容姿が市場価値や他者評価につながるのは紛れもない事実」
みさちゃす完成は整形から半年〜1年後と想定していまして、特にこの1ヵ月くらいでさらに鼻の腫れが引きました。今後もしばらく変化しながらさらによくなると思いますが、現時点ですでに満足度は150点以上です。
──14歳から顔出しで活動されています。正直、元の顔と大きな変化は感じないのですが──。
みさちゃすそれは私がした整形のコンセプトが「元の顔を生かす」というものだったからです。もともと自分の顔は嫌いではないけど、漠然と「普通だな」と思っていました。整形した人ってみんな同じような顔になるじゃないですか。だけど無個性は嫌だなと思っていて。元の顔(=個性)をベースに容姿を整える、ようは加工アプリで撮ったような顔を目指したんです。
──整形に至るまでに葛藤はありましたか?
みさちゃす天然美人というものが存在する中で、「整形したら負け」みたいな謎の葛藤はありました。ただ人間を商品にたとえると、容姿がパッケージで中身が内容物。パッケージが良い方が手に取ってもらいやすいですよね。もちろん容姿がすべてではないですが、容姿が市場価値や他者評価につながるのは紛れもない事実。「整形してでも美しくなったほうが人生得」だと合理的に判断しました。
25歳の時に豊胸したことで体型に自信「迷いからすべて解放された」
みさちゃすまず鏡を見るたびに以前より良い容姿の自分がいる。それによって自己肯定感も格段に高まったという、自分自身へのメリットが挙げられますね。私は25歳で豊胸しているんですが、それ以来、自分のスタイルに惚れ惚れするほど気に入っているんです。
──豊胸に至った背景は?
みさちゃす私の理想はバービー人形のような高身長のボンキュッボン。実際、身長は172cmあるけど胸がない。理想と現実とのギャップにずっと苦しんできました。だけどパットで盛ることだけは絶対にしなかったんです。服を脱いだときに惨めな気持ちになるので、ビキニを着るときもあえて胸がない状態で堂々としていました。
──それでも心の中ではずっと「胸がない」ことへのコンプレックスが?
みさちゃすそうですね。貧乳でも活躍しているモデルや芸能人などのロールモデルを探そうしたり、胸を大きくするための筋トレやサプリなどを試した時期もありました。だけど豊胸したことで、そうした迷いからもすべて解放され、心から楽しんで水着を着られるようになりました。整形も同じで、もっと早くすれば良かったと思っています。
「美の価値観」は特定のコミュニティ内で存在する…世界50ヵ国を旅して得た気づき
みさちゃす揺らぐというほどではないんですが、エチオピアの奥地に女性が唇にお皿を入れる風習のあるムルシ族という部族がいるんです。そのコミュニティでは唇のお皿が大きければ大きいほど美人だとされていて、あたかも現代の日本人女性の「目は大きいほど美しい」という価値観に近いものを感じました。
──つまり美の価値観とは普遍的ではなく、ある特定のコミュニティの中だけに存在するものだと。
みさちゃすそうですね。SNSの整形界隈というコミュニティにも同じものを感じます。容姿の認知の歪みが生じていることに気付いていない人があまりに多いんじゃないかと思います。
──たとえば?
みさちゃす昨今、SNSの整形界隈では「中顔面短縮」というワードが流行しています。中顔面、つまり眉から鼻の下の距離は短ければ短いほど良いとされていて、面長はブスという価値観ですね。だけど私はもともと面長だけど嫌だと思ったことは一度もないし、それが個性だと思っているんです。認知の歪みが生じているのは、「中顔面短縮」というワードが世の中に溢れているのも1つの原因なのかなと。
──みさちゃすさんが、そうした「誰かが作った美の価値観」に縛られなかったのはなぜでしょうか。
みさちゃす流行に興味がないからだと思います。私は可愛いよりセクシーな感じが好きであり、その美の価値観が市場価値として認められるコミュニティで自分を発揮していきたいと考えています。
──自分は(天然美人ではなく)整形美人であると公表したことへのデメリットはありましたか?
みさちゃす14歳からインフルエンサーとして顔出しで活動して現在28歳。公表しなかった場合、ことあるごとに「整形しました?」と聞かれるストレスを考えたら、公表したほうが断然メリットがありました。また整形をコンテンツにすることでフォロワーを増やせる可能性もある。そうした合理的な判断のもと公表した次第です。
(取材・文/児玉澄子)