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「父親になる…夫の夢を叶えたかった」、パートナーに出会って変化した”不妊”への考え方

2023-06-24 eltha

 一生懸命に働いていた20代前半、生理前の不調を感じていた小林モモさん(@no_nai.momoiro)は婦人科を受診。医師から「自然妊娠は難しいかもしれない」と告げられたが、「どうせストレスが原因だろう」と通院することはしなかった。転職してストレスから解放され、30歳手前となった時に生理不順や不正出血の症状が見られ、しっかり調べてもらおうと再び婦人科を訪れると、多嚢胞性卵巣症候群と診断された。結婚や出産が間近に迫った30代だからこそ、子どもを作ることへの考え方に真剣に向き合い、葛藤していたという。

結婚・出産願望がなかった20代「”不妊”という単語に感情的になることはありませんでした」

ーー生理前の不調がひどかったという20代前半、当時仕事の状況はどのようなものでしたか?

「勤務先はそれはそれは大変な職場でした(笑)。残業で朝方の4時に帰宅し、8時には出勤、有給休暇を取らせてもらえないのは当たり前で、休日も休憩時間も切られ、サービス残業…懐かしいです。何度も改善を訴えましたが変わることはなく、そのような環境に強いストレスを感じていました」

ーー転職後も、生理不順・不正出血などの症状が出たため、婦人科受診をされていたとのこと。多嚢胞性卵巣症候群と診断されたときは、どのようなお気持ちでしたか?

「結婚して家を出るまで、母と建設的な関係ではなく、私は母のようになることが怖かったので、ずっと結婚も出産も願望がなかったんです。なのでこの病気が『不妊の原因になります』と言われた時も『不妊』という単語に感情的になることはありませんでした。生理不順や不正出血も病気が理由だっただとわかってホッとしました。ただ、自分の身体に欠陥があると言われたようなショックはありました」

ーー診断から1年半後、現在の旦那さんと出会ったことで、“子を産むこと”について考え方が変わってきた部分はありましたか?

「それまで願望がなかったのに、夫と出会ったことで初めて”結婚”も”子ども”のことも前向きに考えられるようになったんです。夫は『夢のひとつが父親になること』というくらい大の子ども好きだったので、その夢を叶えて彼の幸せを増やしてあげたいと思っていました」

結婚も出産も「全部2人で決めていくものだよ」、大きな愛情を感じた夫の言葉

ーー結婚前、病状を打ち明けたそうですが、それまでに小林さんのなかでどのような葛藤がありましたか?

「定期的に通院している事は夫も知っていましたが、詳しいことまで話していませんでした。夫の性格を考えると受け入れてくれだろうとわかっていましたが、夫が子どものいる人生を望んでいるのも知っていたので…。打ち明けたら今までのように一緒にいられなくなるんじゃないかと怖くなってしまって…でも夫の人生にも関わることなんだから早く打ち明けないと、とずっと葛藤していました」

ーー打ち明けたあと、旦那さんの反応だったり、かけてくれた言葉から、どんなことを感じましたか? 

「想像していた斜め上の反応だったのでビックリしました(笑)。夫は、結婚も子どもも『2人のこと』だと考えていました。子どもを望むためにどうするか、授かれなかった時どんな選択肢があるのか、それは全部2人で決めていくものだよと伝えてくれました。どんな結果でも、夫が考える未来に絶対私がいるんだと教えてくれ、大きな愛情と優しさを感じましたし、改めて好きだと思いました。それ以上の愛情を、私も夫へ返していきたいと思いました」

ーーその後お子さんに恵まれ、妊娠前の葛藤の気持ちも含めてエッセイ漫画を描かれています。今後は漫画をとおして、どのようなことを伝えていきたいですか?

「エッセイ漫画は、本当にただの私の備忘録として描いています。なので読んでくださる方には、もう是非暇つぶし程度に読んでくだされば…と思っています!
暇つぶしに読む中でどこか共感してもらえたり、こんな親子や夫婦もいるんだと、少しでも明るい気持ちになってもらえたら嬉しいです」
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