夏こそ気になる頭皮の匂い…「水分を逃がさないで」簡単なホームケアの方法を専門家が解説

　たくさん汗をかくため、夏は毎日お風呂に入っていたとしても、頭皮や髪から嫌な臭いがしてしまいがち。外出先などでシャンプーができないときには、特に気になるものだろう。そんなときであっても、簡単なホームケアで臭いを緩和することができる。今回は、美容家の青木梨奈さんがに効果的なホームケアの方法を聞いた。

（１）頭皮を清潔に保つ
頭皮に汚れが溜まると、嫌な臭いの原因になる。シャンプー時にはスカルプブラシなどを用いて、頭皮までしっかりと洗うことを意識。

「スカルプブラシを使用する際は、針のような細かすぎるブラシは避け、頭皮を傷つけないようにすることが大切です。また、シリコン入りのシャンプーは毛穴が詰まってしまうとも言われているため、シャンプー選びも重要になります」

（２）ドライシャンプーを使う
外出先でシャンプーができないときに便利なのが、ドライシャンプー。スプレータイプ、シートタイプ、ミストタイプなどさまざまなアイテムが出ている。清涼感があり、頭皮や髪の汚れを吸着してくれる。

「洗顔同様、何度も洗いすぎると良くありません。使用頻度には注意が必要です。ヘアフレグランスなどもありますが、汚れをしっかり取り除いてから使用しないと香りが混ざってしまいます。清潔な状態で使用しましょう」

（３）枕カバーをこまめに洗濯する
枕カバーには頭皮や髪の汗や皮脂がついていることが多いので、こまめに洗濯することで嫌な臭いを防ぐことができる。

「濡れている状態は菌が繁殖しやすいです。しっかりと髪を乾かしてから寝るようにしましょう」

　臭いの元となる“脂浮き”は、「単に水分不足によって起こっている可能性もある」と青木氏。

「シャンプーの見直しや口から入れる水分補給、自然乾燥は避けて頭皮の水分を逃さない等の工夫も大切です。また、男性ホルモンの分泌が増えると皮脂も増え、臭いが増します。女性ホルモンとの分泌のバランスを取るために、規則正しい生活習慣を心がけることも必要です。例えば食事面もお肉など脂っぽいものを食べ過ぎると良くないため気を付ける。野菜や果物など、脂質を分解するビタミンB群を積極的に取ることも効果的です」

　夏はどうしても気になる頭や髪の臭い。髪を乾かさずに寝てしまったり、皮脂の分泌が増えそうな食事をとってしまったり、まだまだ見直すべき生活習慣があるはず。基本のホームケアに加えて、規則正しい生活を習慣化することで、頭皮の環境を清潔に保つことができる。自分に合ったお気に入りのアイテムを見つけて、夏のヘアケアに取り入れてみてほしい。