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「モテないよ」の言葉に嫌気…女性下着メーカー社員、筋トレを通して変化したルッキズム観

2023-10-26 eltha

 昨年はフィットネス競技大会「SUMMER STYLE AWARD」で好成績を残し、今年は「JAPAN BODYBUILDING & FITNESS FEDERATION(JBBF)」に出場。最近はバラエティ番組で明るいキャラクターを披露している谷垣裕子さん。バキバキの筋肉美を備えた彼女は大手下着メーカー・ワコールの社員でもあります。フィットネス競技への取り組みを始めて3年半、彼女の心と体にどんな変化があったのかを聞きました。

年齢とともに体重が右肩上がりに…コロナ禍のリモートワークが転機

── 谷垣さんがボディメイクに取り組み始めた時期ときっかけを教えてください。

谷垣さん筋トレを始めたのは2020年3月、コロナ禍になってすぐです。その前からジムには行きたかったんですがなかなか行動に移せなくて、リモートワークを機に近所のパーソナルジムに週2回通い始めました。マンツーマンのジムだったので、コロナ禍でも休業にならなかったんです。
──ジムに通いたいと思ったのは?

谷垣さんやっぱり体型のコンプレックスですね。バスケのクラブチームに入っていたので、それなりに体は動かしていたんですが、年齢とともに体重が右肩上がりに。自分の好みよりも体型を基準に服を選ばなきゃいけないのが嫌でしたね。海に行っても水着の上にTシャツや短パンをはいたり、体型を隠してばかりいました。

──それから3年、今やフィットネス大会で好成績を収めるまでになりましたが、体重はどう変化しましたか?

谷垣さんトレーニングを始めた時から大会時、となると10キロくらい差はありますが、大会の時は水抜き・塩抜きをして絞り込むので、かなり体重に変動はあります。基本的に大会関係なく、体重というよりも見た目・体型を維持したいと思っています。

「突き抜けて何かに取り組んでいると、やっぱり人は応援してくれる」

──谷垣さんはフィットネス競技者であるとともに、ワコールの社員でもあるそうですね。

谷垣さんはい。2008年の新卒入社で今年16年目です。様々な部署を経験し、直近は長らく社内広報にいましたが、この4月に異動してパンプスと水着の販促担当になりました。

――会社員と競技の両立はどのようにされているのでしょうか。

谷垣さん家と会社の往復で2時間かかるのですが、この2時間がもったいない時間で…。でもテレワークだと朝、仕事前に有酸素運動ができますし、終業後にはすぐジムに行ってトレーニングができるので、時間を有効的に活用できていました。コロナ禍でトレーニングを始めていたことが今考えるとよかったのかもしれないです。

 勤務体系はテレワークと出社。仕事とトレーニングの両立は時間管理が難しいです。基本的に、大会のときは朝ウォーキングなどの有酸素運動をしてから、仕事をして、仕事が終わったらトレーニングかポージング練習。あとは、体のメンテナンスのマッサージ、エステに加えて日焼けサロンにも通うなど、日々、分刻みなスケジュールをこなしています。体力勝負ですね。
──会社の同僚などにフィットネス競技に取り組んでいることは伝えているんですか?

谷垣さん最初は特に言ってなかったんですが、筋トレをやっていると「なんのためにやってるの?」「なに目指してるの?」など聞かれることが多いんですね。それこそ「モテないよ」などと言われることもあって。

──「モテないよ」ですか……。

谷垣さん別にモテるためにやってるわけではないんですが、そう言われて説明するのも面倒だったので、周りにはあまり言ってなかったんです。でも、明らかに見た目が黒くなっていくし、ムキムキになっていったので(笑)、それで同僚から「何かやってるの?」と聞かれた時に初めて「実は…」と明かしたんです。

──反応はいかがでしたか?

谷垣さんそれが思っていた以上に好意的な反応で「すごいじゃん」という感じでした。否定的な意見を言う人もいますが、突き抜けて取り組み、努力している姿を見てくれている人は応援してくれるんだなと感じました。

──ワコールの社風もあるのでしょうか?

谷垣さんそれもあるかもしれません。社内広報っぽい言い方になってしまいますが(笑)、「ひとりひとりが自分らしく美しくいられるように」というワコールのミッションが社内に浸透しているのを感じました。

「自分の理想を追い求めているうちに、他人の目がどうでもよくなっていった」

──会社が応援してくれるのも、きっと谷垣さんが仕事を疎かにしていないからだと思いますが、競技への取り組みを通して仕事へのいい影響は何かありましたか?

谷垣さん筋肉は裏切らないと言いますが、筋トレって本当に結果が出るんですよ。もちろん人それぞれですが、真剣に取り組めば必ず結果が自分に跳ね返ってくるんです。それって仕事も同じだなと。日々の業務にきちんと向き合っていれば、見てくれている人は必ずいるし、結果も残せる。かと言って追い込みすぎると心にも体にも良くないので、トレーニングや仕事から離れて気分転換をするのも大事だと思っています。「休むことも勇気」ということを学びました(笑)。a

──ダイエットのチートデイみたいな感じですね。

谷垣さんそうですね。もともと私は自分を追い込みがちなタイプだったんですが、競技への取り組みを通してそうしたポジティブでバランスの取れたマインドが養えたように思います。筋トレをはじめてまもない頃、すごく嫌なことがあった時、「クソー!」って思いながらトレーニングしていたら、あれだけイライラしていたことがどうでもよくなったことがありました。その時に、悩まず、自分ができることをやればいいやんって。トレーニングはストレス発散にもなりますね。

──近年は美意識の高まりからフィットネス競技に注目が集まるようになりました。一方でルッキズム(外見至上主義)への批判も高まっています。谷垣さんはこうした風潮をどう受け止めていますか?

谷垣さん私は昔からすごく人目を気にするほうで、それこそ筋トレを始めたのも「水着できれいに見られたい」というのもきっかけの一つでした。だけど競技に取り組むのは誰のためでもなく自分のため。自分の理想の姿を追い求めて頑張っているうちに、どんどん他人の目がどうでもよくなっていったんです。誰もが自分軸をもって「自分らしく美しく」を認められる社会になるといいな、というのが今の私のルッキズムに対するスタンスです。人から言われる「美しい」ではなく、「自分が思う理想の美しいに近づける」ための一つの手段にトレーニングがありますし、そういったポジティブな思考を発信していきたいと思っています。

──最後に会社員をしながら競技に向き合う楽しさはどんなところにありますか?

谷垣さん社会人になると1つの目標に向かって突き進むことがなかなかなくなりますよね。仕事にももちろん「目標」はありますが、どちらかというと学生時代の部活動みたいに仲間と励まし合ったり、切磋琢磨したり、今はまさにその感覚なんです。フィットネス競技大会への取り組みは、大人の部活を見つけた! という感じです。
(取材・文/児玉澄子)

谷垣さんおすすめのトレーニングウェア

CW-X
スポーツブラ
Support Type MEDIUM
SPORTSゆれケアBra
トレーニング・ジョギング・ダンス等、さまざまなアクティブシーンに。
デルタサポート機能でバストのユレを軽減。丸くてきれいなバストシルエットをキープ。
品番:HTY020
このスポブラは好きすぎて色違いで4枚持っています。トレーニングの時はこれにレギンスでやっています^^
https://store.wacoal.jp/disp/01_HTY020.html?color=GY
STYLE FREE by CW-X
スポーツブラ
Support Type MEDIUM
SPORTSゆれケアBra
自分のスタイルで好きに動こう。トレーニング・ジョギング・ダンス等、さまざまなアクティブシーンに。
デルタサポート機能でバストのユレを軽減。丸くてきれいなバストシルエットをキープ。
品番:HTY021
こちらもお気に入りです!ロゴマークがかわいいので、歩く広告塔ですね(笑)
https://store.wacoal.jp/disp/01_HTY021.html?color=KA
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