2.8万人もの恋愛相談実績を持つプロが指摘、多くの人が実はできていない“復縁連絡”の心構え「反応を見て、次の一手を打つ」
2024-06-11 eltha
別れた後のメッセージ、いかに「気持ちを切り替えている」と思わせられるか
岡田 まず出会いから別れの原因、その後の状態を聞いて、別れても連絡がとれる関係であれば、メール等で軽くご飯に誘って言葉でサラッと謝罪の気持ちを伝えるようアドバイスしています。あくまで、サラッとです(笑)。
━━なるほど…サラっと連絡をするにしても、無視されたらどうしようと考えてしまう人もいるのでは?
岡田 相手の警戒度合いを知るためにも、連絡してみることが肝心なんです。もちろん、ウザがられないよう送る頻度はきちんと考えないといけませんよ。メッセージを送っても返信がないとか、是が非でも会わないという頑なな態度の場合は、下手にメールを送ると、ここで返信したらまた面倒くさい話の続きを始められるんじゃないかとさらに警戒を強められてしまうし、謝罪を聞きたくない状態だと考えられるので、とにかくまずは連絡のやりとりを復活させられる段階に持っていこうとアドバイスしています。
━━連絡がとれる関係の場合、メール等でどのようにご飯に誘い出せばいいのでしょう?
岡田 別れた状態にもよりますが、痴話喧嘩レベルだったら、「週末もし時間があったら軽くビールでも飲みにいかない? 行けそうだったら教えて。また連絡するわ」みたいな感じで、軽く送るといいと思います。ここで一番重要なのは、その文章を読んだときに、「彼女はもう気持ちを切り替えているんだな」と思わせることです。会ったら、また、別れの原因となった面倒くさい話からスタートされるかもという雰囲気を出すのは絶対に禁物です。これはメールを送っても返信がないとか、是が非でも会わない頑なな相手に対しても同じです。ゲームの話でも映画の話でも、内容はなんでもいいので、とにかくこちらは気持ちを切り替えていると相手に思わせることです。
“冷却期間は必要ない”「反応を見て、次の一手を打つ、この繰り返しです」
岡田 復縁したい側は謝りたいし、後悔やまだ好きでやり直したい気持ちを伝えたいと思うのは当たり前だと思います。けれど、別れを決めている側からしたら、そんな話は聞きたくありません。どんなに自分は反省していて、変わったから許してほしいと思っても、相手が求めてくれなければどうしようもありません。その気持ちを伝えるためには、まずは、相手が聞いてくれるタイミングを作ることが必要で、そのためには、他愛のない話から、相手の警戒心を解いて、会話ができる状態を作る必要があります。
━━だから最初は、未練がないような素振りをするべきと?
岡田 カラッとしているなと思わせないと、相手の警戒心は下がりませんからね。例えば、前の晩にお母さんと大喧嘩して、翌朝、食卓の空気がピーンと張りつめていて、目も合わさないような雰囲気のとき、だからといって、前の晩の喧嘩の話をしたり、「ごめんなさい」とか言いませんよね。シラッとしたまま、必要最低限の会話だけしていくうちに、4〜5日経って、一緒にテレビを観ていたときに、自然といつのまにか普通に戻る。このイメージです。女性は白黒つけたがるけれど、男性はシラッとしていてくれたほうが戻りやすいので、この方法が男性には一番有効です。
━━逆に、やってはいけない方法はありますか?
岡田 つきあっていたときとガラッと態度を変えてしまうことです。例えば僕の名前だと、つきあっていたときは「ヒロくん」って呼んでいたのに、急に「岡田さん」と呼んで、敬語になってしまう人がいます(笑)。そんな極端なことをしたら、相手は一層警戒してしまいます。喧嘩をしても、シラッとして、変化をつけないことです。
━━復縁を成功させるためには、別れてから連絡をとるまでに一定の冷却期間を置くべきだと言われていますが、どのくらい置いたらいいのでしょう?
岡田 僕は、冷却期間は必要ないと思っています。よく3ヵ月とか言われていますけど、その通り、人間の心理は動くわけではありません。彼女のことで腹が立っていて話したくないときもあれば、仕事が忙しくて余裕がないときもあるし、逆に精神的に余裕があるときもある。人にはバイオリズムがありますから。一番いい方法は“後出しジャンケン”です。ジャンケンで絶対負けない方法は後出しジャンケンですよね。そのように、まずは他愛のない、自爆しないような軽いメッセージをポンと投げておいて、様子をみる。そして反応を見て、次の一手を打つ。これを繰り返していって、会える状態まで持って行きます。
「忖度なしで客観的な意見を言ってくれる人にだけ相談」
岡田 よく復縁に必要なのは「謝罪と感謝」と言いますが、単に謝罪と感謝の気持ちを伝えても、別れたくないから謝っているだけで、本心は違うでしょと思われてしまう危険があります。相手の立場に立って、コメントをしないと効果はないと思ってください。例えば、別れの原因が、彼から連絡がなかったことに腹を立てて自分が怒ってしまって喧嘩になってしまったのであれば、「ネガティブになって、ヒステリックに決めつけちゃったところがあった。私が逆の立場だったら、面倒くさいって自分でも思うよ」という話をする。そうすると、男性は自分の立場で考えてくれた、わかってくれたならいいかと納得しやすいです。これは女性が怒っている場合ででも同じことが言えると思います。相手の立場に立って言葉をかけられたら、誰もがうれしいものです。許す判断材料がなければ復縁には結びつきませんから、相手が思ったであろうことを当事者が言うのが一番効果的です。ただし、この場合も重苦しくならず、あくまでサラッと伝えることが大切です。
━━駆け引きするよりも、相手の気持ちに立って話をすることが大切なんですね。
岡田 僕は、どんな状態であれ、男性は自分とは違う考えを持っている生きものなのだから、と割り切ろうと伝えています。相手が連絡してこなかったのは、単に仕事が忙しかったとか、余裕がなかっただけということは多々あります。男性にとって連絡頻度は恋愛感情とは比例していないんです。しかし、ふたを開けてみると「自分のことを大切にしていない証拠」とか「好きな気持ちが減ったから」ととらえられがちなんですね。女性同士の感覚で、この価値観は正義だと思っても、男性にとっては違うということは多々あります。それぞれ特性があるのだから、その違いを知って、対立するのではなく、うまくアプローチすることがうまくいく秘訣だと思います。
━━具体的にはどのようにアプローチすればいいのでしょう。
岡田 過去に相談してくれた方のなかには、話を聞かないで、確認もしないで、「連絡がないのは私の事を好きじゃないから」と感情的に決めつけてしまうケースもありますが、それでは喧嘩になるだけです。なので、僕は質問から入るようにアドバイスしています。「連絡ができなかったのはどんな理由があったか」。男性は理屈っぽいので、質問から入ればちゃんと答えます。実際、うまくいっている夫婦やカップルは、質問・対話のキャッチボールが多いですし、うまくいかないカップルほど、相手に対して不安に思っていることを、当事者に聞かずに、友達に聞いたり、ネットなどの情報に頼ったりしています。そして、自分の不安と友達の意見やネットの情報がピッタリ一致したから、自分は遊ばれていると決めつけて、それを相手にストレートに言ってしまう。男性からしたら、ただ仕事が忙しくて連絡がおざなりになっただけだったのに、彼女とはまったくうまくいっているつもりだったのに、突然疑いをかけられて、険悪なムードになって、もう最悪となるわけです。
━━岡田さんのところには、男性も相談にくるそうですね。
岡田 はい。僕は恋愛に悩む男性には、同じように女性の心理を理解することをアドバイスしています。例えば、男って「そんなこといちいち言わなくても伝わるでしょ」って思いがちですが、言葉にしないと伝わらないので、「ありがとう」とか、「結婚したいけど、今は大事な仕事を任されていて挑戦したい時期なので、必ず仕事を成功させるからちょっと待っててね」と伝えるとか、今の気持ちをしつこいくらい言葉に出しておく。そうすれば、女性を不安にさせたり、責められることにはなりませんからね。
━━そのほか、別れそうになったり、復縁を望む際、気をつけるべきことがあったら教えてください。
岡田 忖度なしで客観的な意見を言ってくれる人にだけ相談することです。友達に聞いて、「あんたのことを騙そうとしているからそんな男はやめとけ」と言われて離婚した人が僕の相談者にいましたが、蓋を開けてみたら、実はまったくそんなことなくて、単なる思い込みによる誤解だったということもありました。勝手に女性の価値観で判断しないで、男性の考え方を取り入れて、きちんと相手に質問して、相談するなら客観的な意見を言ってくれる人にする。これができれば圧倒的に恋愛の失敗は少なくなります。
取材・文/河上いつ子
PROFILE 岡田ひろふみ
女性の為の新しい復縁スタイルを実践するフリーランスの復縁プランナー。恋愛相談の実績は延べ28,835人。偽名が当たり前の復縁業界において、復縁プランナーとして業界初の実名・顔出しで掲載。2012年、復縁業界では初の専門家プロファイル講師に選ばれるなど、復縁業界という日陰で怪しい業界に、型破りな方法で挑戦し続けている。DMMオンラインサロンにて「戦略的復縁サロン〜男性心理研究会〜」主宰。