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「安否不明なんて信じたくない…」母の無事を祈りながら駆けつけると…【体験談】

2022-08-29

2人目の妊娠中、妊娠7カ月のときでした。コロナ禍ということもあり、県外にひとり暮らししている母のところに里帰りをするか、出産後に手伝いに来てもらうか迷っている矢先のことでした。週に1〜2度電話で話していましたが、突然電話がつながらなくなり……。心配で実家に行った私たちの目に映ったものは!? 私の妊娠中の衝撃エピソードを紹介します。

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ひとり暮らしの母の安否がわからなくなり…

私は9年前、結婚を機に実家を離れて隣県に嫁ぎました。そこから実家の母はひとり暮らしをしていました。私の5つ下に弟がいますが、弟は18年前から東京で暮らしており、ほとんど実家にも帰っていなかったので、母は長い間ひとりで暮らしていました。

私は1人目の息子を産んでから、2人目も欲しいと思っていましたがなかなかできず、6年目でやっと待望の2人目を妊娠することができました。母も2人目を切望していたのもあって、2人目ができたときは母も大変喜びました。

当時6歳の息子が幼稚園の年長で、出産後は里帰りするか、手伝いにきてもらうかといったことをよく電話で話していました。18年前に東京に出た弟も、実家近くで再就職することになり、あと1週間後には東京から帰ってくる矢先の出来事でした。

その日、私はいつも通り母に電話しようと、午前と午後に電話をかけたのですが、まったくつながらず、買い物にでも出かけているのだろうと思っていました。弟も同じ日、母に何度か電話をかけていました。ちなみに母は、今どき珍しく携帯電話を持っておらず、連絡手段は家の電話のみでした。さすがにもう家にいるだろうと思って再び電話してもつながらず、とても心配になりました。

「何かおかしい」。私も弟も何か直感のようなものを感じました。どうしたらよいかわからず、夫にも相談した結果、「一度警察に連絡してみよう」ということになりました。

警察からの連絡で、窓越しにカーテンの隙間から家の中を見たところ、電気が点いていて、ビールが1缶机にあり、全裸で横たわっている……とのことでした。「酔っ払っているだけなのか、病気で倒れているのかわからないので、窓を割って安否を確認してもよいか」と警察の人から言われました。

私と警察官が電話でやりとりをしている間に、母は目を覚ましたものの、警察の呼びかけには反応できないままだったので、私たちは急きょ実家に向かうことになりました。

変わり果てた母の姿に絶望

実家に着いた私たちの目に飛び込んできたのは、下着も身に着けていない全裸の母の姿でした。警察の人の呼びかけで目は覚ましたものの、体は起こせず、呂律も回らない状態の母を見て、「脳の病気だ」と直感しました。119番をしてもらい、女性の警察官と協力して下着と服を着せ、救急車を待ちました。

病院での診断名は、「脳梗塞」でした。その日は入院手続きやら何やらでバタバタして気を張っていましたが、気持ちが落ち着くのと同時に「もう母とは意思疎通できなくなるのかも……」という不安に襲われました。待望の2人目の赤ちゃんのお世話も一緒にできないかもと思うと、すごく悲しい気持ちになり、ショックで何日も涙が止まりませんでした。

子どもの成長を一緒に見守ってほしい

その後、母の病状は落ち着きましたが、「要介護4」となり、特別養護老人ホームに入所しています。コロナ禍なので、生まれた娘は1度だけしか直接母に会わせられていません。会話はなんとかできますが、新しいことはあまり理解できない母。それでもオンラインでの面会を重ねるたびに、娘の存在も理解してくれるようになりました。

今となっては、あのとき命だけでも助かり無事に娘と会わせることができてよかったと心から思います。実家に遊びに行き、娘や息子と一緒に遊んだり世話してもらったりすることは叶いませんが、成長する姿を見せていくことはできるからです。

妊娠中も出産後も何が起こるかわかりません。母が倒れたときは、絶望して下ばかり向いていましたが、現実を受けとめ、前向きに子育てを楽しみたいです。そして、今ある幸せを大切にしていけたらと思っています。

監修/助産師 REIKO

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著者:けいあみママ8歳、1歳の二児の母。一人目を出産する前までは、小学校教諭として働いていたが、現在は専業主婦として毎日家事、育児にと奮闘している。

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提供元:ベビーカレンダー

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