2022-10-23
私は1歳の娘、6歳と9歳の息子を持つワーキングママです。平日は仕事のあとに保育園のお迎えがあり、その後の家事・育児など考えると、子どもに習い事をさせる余裕なんて……。そんなとき、夫のやる気で子どもたちの習い事を始めることになりました。夫の意欲に感動したものの、結果的に感謝するどころか呆れ返ることになった体験談です。
コロナ禍で学校や保育園が休みになったことが原因で、すっかり運動不足になった息子たち。公園へ遊びに誘いますが行きたがらず、長男はすっかりポッチャリ体形に。体も硬過ぎて、ケガをしやすくなりました。
そんなとき、見かねた夫が「スポーツスクールに通わせよう」と言いました。共働きで忙しいのに送迎までも……と気が乗らない私に、夫は再度「大丈夫、俺が送っていくから」と男前に言うのです。夫の子どもを思う気持ちに感動し、長男と次男を通わせてみることにしました。
スポーツスクールが終わり、帰宅時間は19時。私が夕飯の用意をしていたところ夫から夫からLINEが届き、「子どもたちがおなかが空いたとうるさいから食べて帰る」と書いてありました。夫と子どもが帰宅してから何を食べたのか尋ねると、なんと牛丼!
私はすぐ、「せっかく運動したのに意味ないじゃん!」と夫にツッコミを入れました。そのとき夫は苦い顔をして「わかったよ」と呟いていましたが、結局、毎週習い事のあとは外食するのが習慣になってしまったのです。当然、長男の体重は増える一方でした。
呆れて夕飯を用意しなかった、ある日の習い事終わり。突然の電話で「今から母さんたちと夕飯食べるから、おまえも娘を連れてきて」と言う夫。もう車に義両親は乗っており、スピーカーで話している様子で、とても断れない状況でした。
習い事は月曜日の夜で、明日からの仕事や育児や家事を考えると、本当におっくうだった私。私が車に乗ると耳元で夫が「高級焼肉奢ってくれるって! 孫にも会わせられるし一石二鳥だろ」とささやいたのでした。
焼肉屋は長蛇の列。ようやく席に着いたのが、20時でした。夫は「いっぱい食べようぜ」と言うものの、こんな時間に食べて太りたくありません。それなのに、一番太ってほしくない長男に、義両親が善意から自分の分まで肉を渡していたのです。帰宅すると21時を超え、次男が疲れたと機嫌を悪くし暴れました。
そんなときに寝ようとする夫。私は「寝るのは私、あなたは子どもを寝かせて家事を終わらせてから寝て」と寝室にこもり、ドアの鍵をかけました。ドアの外ではテンションが上がって眠れない娘が走り回る音が聞こえました。
その日はドア越しに夫と話し、長男の運動不足のための習い事だから、終わったらすぐ帰ってくるようにと伝えました。しかし、いまいちピンときていない夫。私はいい機会だと思い、その日の子どもの世話は夫に任せることに。あとから反省した夫に、相当大変だったと聞きました。
現在も習い事は続いていますが、夫は仕事が多忙になってしまい、やっぱり私が迎えに行くことになりました。最初は長男のためになんとかしたいと張り切った夫でしたが、結果、不要な外食が続き、夫の考えの甘さに振り回された体験でした。
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著者:巳村 糸9歳、6歳、1歳の子どもを持つアラフォーママ。子育てを両親に頼っていたが、コロナ禍で突然孤独なワンオペが始まる。趣味は断捨離。産休中に収納アドバイザー2級を取得。
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