2023-03-14
私は37歳の主婦。夫と小学6年生息子との3人暮らしです。息子は小学校1年生のときからサッカーを始め、今でも夢中。同じサッカー部員のA君と大の仲良しで、「2人揃ってワールドカップに出場して、ゴールを決める」というのが2人の目標です。サッカー部の母親たちはお弁当を作ったり、差し入れを持ってきたり、積極的に部活に協力しています。ただ、A君のママ・B子が少し厄介者なのです……。
チームの中でずば抜けたサッカーセンスを持っているA君。その母・B子が「正直言って、息子の邪魔になってない? 下のレベルの子と練習しても、意味がないじゃない」と言ってきました。A君がチームの大黒柱なのをいいことに、B子も保護者たちの中でも1番上だと思っている様子。
チームの食事会のため保護者総出で食事の準備をしていても、1人だけ何もしません。「チームの大黒柱を息子にもつ私が、どうして雑用しないといけないの? 息子の活躍のおかげでチームの成績がいいんだから、私に感謝しないといけないんじゃない?」なんて、女王様気どり。
練習試合が行われる日、子どもたちはマイクロバス、保護者は数名の車に分かれてグラウンドに行くことになりました。私は今回、車を出す番です。現地に到着して、打ち上げのカレー作りを始めても、B子は相変わらず何もしません。
それどころか、「ランチに行くから、あなたの車のキー借りるわよ」と、勝手に鞄から車のキーを取り出したんです! 私は慌てて追いかけますが、B子は車を発進させてしまいました。
しかし、ペーパードライバーだったB子は、駐車場に停車していた高級車に追突!慌てて私が駆け寄ると、「あ、運転手はこの子です」と罪をなすりつけてきました!
高級車の中から出てきた運転手は、なんと私の母! 孫の勇姿を見るために来てくれていたのです。怪我はなかったものの、今朝納品されたばかりの高級車が台無しに。
B子が運転していた証拠はドライブレコーダーに残っているので、嘘は一目瞭然。おまけに娘から車のキーを盗んで車を乗っ取り、罪をなすりつけようとしたことに、もう母はカンカン!
そこに息子のA君が現れて、「みなさん本当にごめんなさい! 僕がサッカーができるのは、チームメイトや監督さんやコーチのみなさん、それに保護者さんたちのおかげなんだ! なのにママは、偉そうにしてみんなに迷惑をかけ、ひどいことをした。こんな母親を持って、僕は恥ずかしい!」と正論をぶつけます。B子は息子の言葉に目が覚めたようで、泣きながらこれまでのことを謝罪し、これからは一保護者として積極的に動くと宣言していました。
チームはその後、地元の小学校対抗サッカー大会に出場。決勝戦では、息子とA君が連携してゴールを決めるという活躍を見せ、見事勝利! これからも2人の成長を見守っていこうと思います。
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