2023-04-21
幼いころから母親の言うままに、母親のレールの上を走り続けていたしろみさん。そんな環境で育った彼女はいつしか周りに流され、自分の意思をもはっきり言えなくなっていました。しろみさんはそんな自分の生き方に疑問を抱きつつも、母親に特に反抗することもなく、ありのままの状況を受け入れて成長していきます。これはしろみさんと母親の20年に渡る物語です。高校生のとき、自分の家が少し変わっていることに気づいたしろみさん。愛犬ゴン太が亡くなっても冷たい態度をとる母親に、徐々に軽蔑していきます。
高校3年生になったしろみさんは、授業の一環として参加した大学説明会で、行きたい大学を見つけましたが……?
進みたい大学を見つけたものの、母親に言い出せないしろみさん。そうこうしているうちに、母親がしろみさんの進学先を決めてしまいます。
結局しろみさんは、最後まで自分の意見を言い出すことはできませんでした。母親の提案通りの大学・学部を推薦で受けることが決まります。
その後推薦入試に合格しますが、順調に母親のしいたレールにのっていることに気づいたしろみさん。本当の気持ちをおさえて「これで丸く収まるのなら……」と自分を納得させようとするのでした。
親としては、つい子どもの将来に口を出したくなるものかもしれません。ですが、本当に子どもの幸せを思うのなら、まずは子どもの意見を聞くことが大切なのではないでしょうか。
大学で学ぶ4年間は貴重な時間。子どもには、自身が思いきり打ち込めることに時間を費やしてほしいですね。
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