ホーム コラム > やる気の問題じゃなかった!?カウンセリングで判明した、息子の苦手分野とは<支援級に移籍するまで>

やる気の問題じゃなかった!?カウンセリングで判明した、息子の苦手分野とは<支援級に移籍するまで>

2023-08-07

もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。

臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。

これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。

その後、月に2度のスクールカウンセリングを続けていたもっつんさん親子。すると、少しずつタクくんに変化が見られ……。

「やる気の問題だ」と誤解されやすい

#支援級に移籍するまで 27
#支援級に移籍するまで 27
#支援級に移籍するまで 27
#支援級に移籍するまで 27

※訂正:(誤)観空間認知→(正)視空間認知

※「学習障害(限局性学習症、LD)」:全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなどのうち、特定の能力の習得や使用に著しい困難を示す状態

#支援級に移籍するまで 27
#支援級に移籍するまで 27

※「ビジョントレーニング」:見ることに関連するさまざまな力や機能を向上させるトレーニング方法。発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラム。

花雲先生や担任の先生とのやり取りの中で、タクくんは“字を書くこと”、特に黒板の板書が苦手だとわかってきました。

周囲からは「やる気がない」と誤解されてしまいがちな行動にも、原因があったのですね。

「支援側も、知識と適切な接し方が求められます」と語るもっつんさん。タクくんが少しでも学校生活が送りやすくなるよう、花雲先生にもらったプリントを使って家でも特訓していたそうです。

スクールカウンセリングで専門家に見てもらえたことで、さまざまなことが具体的に進み始めました。たとえ親であっても、子どもの状態について気づかないことや、わからないことがあるのは当然ではないでしょうか。もっつんさんのように勇気を出して一歩踏み出し、周囲のサポートを受けることで大きく好転することもあるのだと、勇気をもらえますね。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

もっつんさんは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪

この投稿をInstagramで見る

関連記事

提供元:ベビーカレンダー

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ