2023-08-10
幼いころからごく普通の家庭で育っていたハルさん。しかし、ハルさんが小学生になったころから家庭内の状況が一変。それまでの日常とはまるで違う生活が待ち受けていたのです。ハルさんが小学生になったころ、父親は家を出ていきました。父親がいなくなったという事実だけでも、相当なショックを受けたハルさんでしたが、今度は母親の様子がおかしくなり始めてしまい……。
母親のハルさんへの束縛行動は日を追うごとにエスカレートし、ついには物言わぬテレビにまで嫉妬心を見せるように。そんな母親に恐怖を覚えながらも、ハルさんは子どもなりに母を気遣って生活を送っています。
小学校では、身なりを気にせずにすむことから、男の子と遊ぶようになったハルさん。そのうちのひとり・ケンタは、いつもゲームを眺めてばかりいるハルさんに自分のゲーム機を貸してくれました。
自分がみんなと同じもので遊べるということに舞い上がっていたハルさんは、母親がいない間にゲームに夢中に。そのとき、たまたま早く帰宅した母親にゲーム機が見つかってしまい、無残にも壊されてしまいます。
翌日、ゲーム機が壊れてしまったことを正直にケンタとケンタの両親に謝ったハルさん。しかし、ケンタもケンタの両親も怒るどころか、気にしなくていいと逆にハルさんを励ましてくれました。
ゲーム機でひとり楽しく遊ぶハルさんを見て、怒りがおさまらなかった母親。ハルさんが自分の知らないところで楽しそうにしているのが我慢できなかったようですね。
ですが、ゲーム機は自宅にないものとわかっているので、ハルさんが誰かから借りたものであることは母親もわかっていたはず。
借り物だとわかったうえで壊してしまうのは、少しやりすぎてしまっているようにも思えます。
ハルさんを大事に思うあまりの執着なのかもしれません。とはいえ、ハルさんのことを思うのであればこそ、母親にはもう少しゆっくりとハルさんの言葉や気持ちをたしかめてほしいですね。
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