2023-12-10
結婚7年目で離婚を決断した、29歳のまるたおかめさん。ひとまず、小学校1年生の息子・おまめくんと1歳半の娘・こまめちゃんとともに家を出ることを考えます。さっそく、子どもたちと3人で暮らす物件を賃貸サイトで探し始めたおかめさん。家賃の予算や間取りを決め、賃貸サイトを見ていると、条件に合う物件を見つけます。こまめちゃんの保育園の入園準備で慌ただしい日々を過ごしていたおかめさんは、「保育園の申し込みを終える2週間後に内見に行こう」と決めていました。しかし、しばらくすると目星をつけていた物件には、他で申し込みが入ってしまったのです。
潤沢とはいえない予算に合う貴重な物件だったため、くじけそうになるおかめさんですが、「早く離婚したいんだ!」という気持ちから前向きに物件探しを再開。
やっとの思いで条件に合う物件を見つけ、不動産屋さんに問い合わせます。すぐに「案内可能」と返事があり、安堵したおかめさんは、子どもたちの寝かしつけを終えてから返信しようとスマホを開きました。
すると、不動産屋さんから、何通ものメッセージが届いていて……。
不動産屋さんの峰田さんから、返信を急がせるようなメッセージが数多く入っていたことに、恐怖すら覚えるおかめさん。
「早く契約してくれって気持ちはわかるけど……」
ふと、賃貸サイトに「シングルマザー不可」という物件があったことを思い出します。
「シングルマザーになる予定って伝えたほうがいいよね……?」
おかめさんは、峰田さんに「子どもが2人いてシングルマザーになる予定。内見は来週を希望」と書き添えてメッセージを送りました。
それから、3日後。待てど暮らせど峰田さんから返信がありません。
「これってもしかして……シンママだから嫌がられたってこと……?」
会ってすらいない相手から拒絶されたことに、ショックを受けるおかめさん。
「こんなに相手にされないのか。シンママってだけで……?」
離婚して、3人で生活すると決めていたおかめさんは、表情を曇らせるのでした。
たくさんのメッセージを送ってきていた不動産屋さんから、「シンママになる予定」と伝えた途端に連絡が途絶えたら、「シンママだから……?」と考えてしまうのは無理ありませんよね。おかめさんにとって、先行きが不安になるような出来事です。
おかめさんは、離婚を決断するまでにさまざまな葛藤があったのではないでしょうか。「子どもと3人で暮らす」と決めて実際に行動に移すのは、とても勇気が必要だったと思います。シンママというだけで、態度を変えたり、無下にしたりする人がいるのは非常に残念ですね。親身になって対応してくれる不動産屋に出合えることを願うばかりです。
>>次の話
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