2024-04-10
息子がまだ新生児のころ、授乳中にふいに鼻をかすめたチーズのような発酵臭。「ん?」と思いつつ、悪露(おろ)もあったので私が臭っているのかなと思っていました。ところが、その後もふと漂ってくる臭い。その発生源は思いもよらぬ場所だったのです。
まだ産後ひと月経っていないころだったので、まだ悪露が出ていたこともあり、ナプキンからの臭いかも……と思いながら、特に気にしていませんでした。
毎日シャワーを浴びていたし、もちろんナプキンはこまめに替えていましたが、蒸れたりすることもあるので、「そういうこともあるのだろう」くらいに思っていたのです。
「何か臭う」と感じてから数日経ち、その臭いは必ず授乳中に感じることに気づきました。「もしかして、息子?」と、慌てておむつや体をクンクン……。
しかし、その臭いはおむつからでも、汗っかきな頭でもなく、なんとなく息子の顔あたりから臭います。顔まわりをかぐと臭いを強く感じるので、授乳を終えてじっと観察してみると、首筋部分が赤くなっているのが見えました。
「もしかして」と首のしわを広げて見てみると、そこには垢のようなものがしわのスジそのままに、びっしりとついていたのです! 「これだ〜!」と、すぐに沐浴の準備。洗うと皮膚も少し赤くなってしまっていて、「ごめんね」と言いながらきれいに流しました。
首のすわっていない新生児の沐浴を恐る恐るしていたので、首のしわまできちんと洗えていなかったことが臭いの原因でした。さらにそこに吐き戻しなどが流れて、臭いの発生源になっていたようです。その後、首のしわの間もしっかり洗うようになり、臭いはなくなりましたが、早めに気づいてよかったと思う出来事でした。
イラスト/ミロチ
著者:畑野ナツミ2019年生まれの息子のママ。ピアノ講師として、子どもから大人まで幅広い年代のレッスンを担当。音楽関係の記事や、体験談記事の執筆を中心にライターとして活動中。
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