アラフォーで、肺がん検診を受けるべき人とは?また、声を大にして言いたいのは、女性の
喫煙者の方に対して。男性の喫煙者は減りつつあるのに、女性は横ばい。喫煙は百害あって一利無しです。
乳がんのリスクが上がるだけではなく、喫煙は
エイジングを加速することになります。
「いつまでもキレイで若々しくいたいと、一生懸命に高価な美容液を使ったり、エステや美容外科にお金を払っても、タバコを吸っただけでフリーラジカルが増え、一気に老化。
肌年齢も
臓器年齢も上がっていきます。すべてが水の泡です。そう、がんも
老化による細胞のコピーミスが原因といわれています。喫煙者はまずは禁煙することが何より大切ですね」(島田先生)
どうしても
タバコがやめられない人、家族に家の中で
喫煙する人がいる場合は、アラフォーなら100%
肺がん検診を受けるべき。
「日本人女性は、他国の女性より健康意識は高いイメージがあります。サプリメントを飲もう、自然食品を食べようとか、こぞって気を使いますよね。なのに、がん検診には意識が向かない。逆におじさんにしか必要ないような盛りだくさんの項目の血液検査から何でもかんでも画像検査までを取りそろえた、絢爛豪華な人間ドックなどにかかってみたり…。それは全然賢明じゃない。
がんにかかったことのない人や、若年の脳出血の家族歴がない女性が、30代で毎年脳ドックやPET検査、全身のMRI検診を受けたりするのも何とももったいない話。検査について、よく
必要性を理解していないと、こんなおかしなことも起こります。
『毎年遺伝子検査受けてます』って…、遺伝子は一生変わらないですからね(笑)! 1回受ければ充分なのに、知らないとこんな感じで本当に無駄なことをしてしまうことになります。
正しい情報や
知識をもって自分の
年齢や
リスクにあった検診を選ぶことが大切。賢く健康を管理することが大事なんです!」(島田先生)
私たちに必要なのは、適切で
無駄のないがん検診。「時間がないから」「お金がない」から」と理由をつけて、検診に全く行かない人もいますが、病気になるともっとお金も時間もかかります。だからといって検診に何十万円もかける必要もありません。
自分に必要な検診だけが無駄なくできる医療機関を見つけるのが先決。なんとなく敷居が高ければ、比較的安価で身近に受けられるサービスから探してみるのもいいでしょう。自治体の検診なら、該当年齢であれば無料もしくは500円、1,000円などの検診料です。それで不十分なら自分に必要な項目を追加して、リスクのある病気だけ忘れずに検診しておく。それだけで
安心感が違います。
「アラフォー世代になったら、もう
自分で自分の体を病気から守るべき。検査も自分で選べるようになってほしいですね。もちろん、体調が悪い、何らかの症状がある場合は検診ではなく”受診“ですよ。検診とは、何も異常を感じない人から、わずかな異常がないか探すのが目的。調子が悪いからと検診を受けるのは間違いです。何か心配な症状や
不調があるときは、検診ではなく、その不調を明らかにするために医療機関をすぐに
受診をしてください。
検診のもう一つのコツは、信頼できる医療機関が見つかったら、毎年
同じ医療機関で検診をして、データを蓄積してもらうこと。昨年と違うことは何かなと比較し検討してもらうのが理想です。健康の変化の傾向をすることも出来るし、より軽微な異常を見つけることができます。早く、信頼できる医療機関を見つけて、賢く検診を受けていただきたいと思います」(島田先生)
(蓮見則子)