■前回のあらすじ
手書きでドラマの文字起こしをしてくれた母。「来週分も書こうか?」との提案に、花は「もういいかな」とあっさりとした態度で…

※『情報提供施設』とは、身体障害者福祉法に基づいて作られた施設のことをさします。
やがて字幕放送も普及して、耳が聴こえない人たちもTVやドラマを楽しめるようになりました。
そして時が流れ、自らも母親になった花。
何気ない場面で息子が発した言葉が、過去の記憶を呼び起こすことに…

息子の言葉によって気付かされた自分自身の本心。
心の中で思っていたことを素直に言えばよかったんだと…。
あの時「お母さんが心配」とひと言でも言えたなら、もしかしたら母の気持ちを聞けたのかもしれない。
そんな当時の思いを振り返りつつ、あらためて親子の向き合い方について大切なことに気付けた花なのでした。
「母、ドラマの文字起こしをする」はこれで完結です。
お読みいただきありがとうございました!
(ミカヅキユミ)