■前回のあらすじ
ファミレスのドリンクバーで人数分頼まなかったり、サービスのおもちゃをたくさん取ったり…。常識がずれているママ友と悩みながら付き合いをしていたけれど…。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
それはとある平日、子どもたちが幼稚園に行っている間に、紗里奈さんと恵さんと3人で近所のいちご狩りに行った日のことでした。テーマパークで子どもの年齢をごまかしているという話を始めたのです。
いちご狩りは、「60分食べ放題」と「量り売り」の2種類のプランがありました。「量り売り」はいちご摘みの体験料300円を支払うと、摘み取ったいちごの量に応じて金額を支払う仕組みですが、いちご園の中では摘みながら食べることはできません。
私はてっきり食べ放題かと思っていたのですが、節約重視の二人のこと、2000円の食べ放題より量り売りの方が安く上がると考えたのだろうと思いました。このためひとりだけ食べ放題にするのも申し訳なく、私も量り売りプランにしてビニールハウスの中に入りました。
しかし私の考えは甘かったのです。二人はこの後、思ってもみなかった行動に出るのです…。
これはどう考えても罪になる…! なんとか止めなくては必死になっていました。すると、そこに…。
結局農園の人に声をかけられて、全員で食べ放題プランに変更することに。私も疑いの目を農園の方に向けられたのは仕方ないことだし、それでも私はほっとしていました。
その後、食べ放題プランに替えると、紗理奈さんと恵さんは大きな声で「おいしいー」と言いながらも、私には怒りの目線を向けてきました。そして農園を出る時には、2人とも何も言わず、結局、帰りの車の中では、気まずい空気のまま解散しました…。
この2人と一緒にいると、私自身も汚れてしまったような気持ちになる。もう一緒に行動することはできない…そう思いながらも、明日からの幼稚園での私や娘の立場も考えるとどうしていいかわからず途方に暮れていました。
次回に続く(全3話)毎日20時更新!
(ウーマンエキサイト編集部)