芽吹きの季節である春は、旬の食材が豊富です。とくに
春野菜はみずみずしくておいしいですよね。
さて、その中でも意外な地味野菜に
ビタミンCが多く含まれているのですが…、その野菜はなんでしょうか?
正解は、
「絹さや」です。
「絹さや」は、見た目からは想像できないかもしれませんが、あの小さなフォルムの中にギュッと
ビタミンCを含んでいます。その量は、ビタミンC代表フルーツである
いちごに匹敵。100g中のビタミンCは
絹さやが60mgで、いちごは62mgです。
よって、ふだんはトッピングメインの脇役的存在ですが、卵とじにしたりお肉と炒めたりと、ぜひ
メイン食材として使ってみてください。
ちなみに、
絹さや(さやえんどう)とグリンピースは同じ植物だとご存知でしたか?
グリンピースだけでなく、絹さや・スナップエンドウ・グリンピースは同じ
“えんどう”という植物からできています。さやが軟らかいときに採ったものが
”絹さや”、絹さやが成長して実とさやを食べるのが
”スナップエンドウ”、さらに成熟して実を食べるのが
”グリンピース”なんですよ。
そして完全に熟して豆になったものが、大福やみつ豆でおなじみの
えんどう豆です。
今回は手軽にできる
「絹さやの卵とじ」をご紹介します。
■絹さやの卵とじレシピ制作:管理栄養士 長 有里子
<材料 2人分>キヌサヤ 80g(約30枚)
卵 3個
水 50ml
<調味料>
顆粒だしの素(和風) 小さじ1/6
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ2
<作り方>1、キヌサヤは筋をとる。卵は溶く。
2、鍋に水と<調味料>、キヌサヤを入れて火にかけ、フタをしてキヌサヤに火を通す。
3、卵をまわしかけ、卵に火が通ったら煮汁ごと器に盛る。
新生活が始まる春は、
ストレスがたまりやすい時期でもあります。ストレスはビタミンCを消耗していくため、
春は積極的にビタミンCをとれるとよいでしょう。
そのために、
「絹さや」はぴったりの食材です。
(長 有里子)