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授乳が気持ち悪い…「私は母性がないの?」と苦しんだあの感覚の正体がわかった【コソダテフルな毎日 第188話】

私には3人の息子がいますが、これまで一度も感じたことがない感情があります。

皆さんにとって「授乳」はどういう時間でしたか?

「我が子がおっぱいを飲んでいる姿に愛しさがこみ上げる」
「授乳している時間が尊すぎる」
「卒乳した時にはこれまでの母子の積み重ねてきた日々を思って思わず涙が出た」等、


母親なら感じて当たり前そうに思えるこの感覚を、実は私は一度も味わった事がないのです。

SNS等での卒乳エピソードなどで「できることならいつまでもおっぱいをあげていたかった」とか「私の方が涙が出た」といったエピソードを目にするたびに、なんと愛情深いお母さんなんだろう…と感心する一方で、


どうして私にはそういう感情が一切湧かないんだろう…と思っていました。

でも、考えたところで原因が分かるわけでもないので、単に私は母性が少ないタイプなんだな〜と思って過ごしてきました。

■「早く終わらないかな…」辛かった授乳
私の授乳エピソードはというと、彼女たちの素晴らしい姿とは正反対で、義務感に駆られてやっているにすぎませんでした。

赤ちゃんにとっておっぱいを飲むのはごく自然なことですが、私にとっては義務感で仕方がなくあげているという状態で、後半なんて「早く終わらないかな」と感じていました。

特に一番ひどかったのは長男の時。出産してすぐは赤ちゃんの抱き方すらわかっていなかったので、そこからのスタートです。

最初は、私も息子もそれぞれ必死に授乳して、体重計に毎回乗せては「今回は20ml飲んでくれた」、「40ml飲んでくれた」って、それだけでもうれしさを感じていました。

そして母乳育児も軌道に乗り、離乳食も進み、よく食べる子だったので順調に3回食に進み、1日3回しっかり食べるようになりました。
離乳食が3回になった頃から徐々に授乳の回数を減らしていきました。

しかし、この頃からでしょうか。
授乳をするたびに、衝動的なイライラを感じるようになってきました。


授乳の時間だけ言葉に言い表せない感情が沸き起こってくるようになったのです。

特に酷くなったのは1歳を超えた頃。1歳1か月頃です。
もうヨチヨチと歩き始めて、昼間の授乳はなくなり夜寝る前の授乳だけになっていました。

が、この1日たった1回の授乳が苦痛で苦痛で仕方がないのです。
どうしようもなく不快で、イライラしてきてしまうんです…。


寝る前のたった1回の授乳なのに、その最中は「気持ち悪い」という感情で心がいっぱいになってしまう。

添い乳で寝かしつけをしていたので、入眠の際にはもうほとんど飲んではおらず、口にくわえてちゅくちゅくしてるだけで、口から離すとせっかく寝たと思ったのにパっと目が覚めてしまうため、深く眠ったな〜…っていう時を見計らってそ〜〜っと口から離していたのですが、

この時間がどーーーしようもなく嫌い!!
もう嫌で嫌で仕方がないんです!

そしていつまでも口から離さない長男に対しても、「いつまで吸ってるのよ!! 早く寝なさいよ!!!!」っていう感情でいっぱいになってしまう。
そんなことを思ったらいけないっていうのは、自分の中でもわかっているんです。

授乳してる時のお母さんの感情が子どもに伝わってしまうんじゃないか…と思っていたので、こんな風に感じる事に対して罪悪感も感じていました。

長男の事はもちろん可愛いし、大事なのに、入眠前の授乳がどうしても苦手。

初めての子どもで決しておっぱいが出なくなったわけでもないし、急いで辞めないといけない理由もなかったのですが、1歳2か月で完全卒乳しました。

そして、この感覚は次男・三男とも存在していました。

長男の時に早めの卒乳をしても大丈夫なことがわかっていたので
次男・三男とも1歳になるまでに卒乳しました。

長めの授乳期間を設ける人も多い中、生後11か月で卒乳は比較的早い方なんじゃないかなと思うのですが、早く卒乳したいという私の気持ちを優先させました。

そして時は流れて、ほんのつい最近の事。
ブログで「授乳する時もイヤでしょうがなかった」と書いたところ、読者さんからとあるワードを教えてもらったのです。


■ついにわかった! あの頃の「授乳の不快感」の正体

「それってD-MERっていうやつじゃないですか?」

D-MER(ディーマー)…?

全く聞いた事のない言葉だったので、調べてみました。

すると…まさに!!!


授乳中に不快と感じる症状のこと。その名も「不快性射乳反射」。


不快性射乳反射 dysphoric milk ejection reflex(D-MER)
母乳育児中の母親の射乳反射の30〜90秒前に、胃の不快感、不安、悲しみ、恐怖、気分の落ち込み、緊張、感情的な動揺、いらいら、絶望感、否定的な感情が現れ、射乳反射のたびに繰り返される不快症状。個人の成育歴や分娩の体験などは影響しない。ドーパミンが介在していることはわかっているが、症状が出る母親とそうでない母親がいる理由はわかっていない27)。

27)D-Mer.org https://d-mer.org/[アクセス2020.3.9]



わあぁぁぁあぁ…!!!!
まさにこれです!!


私が感じていたのはこれです!!

私はあの時代のごく普通の子どもとして育ってきました。
言い方は悪いですが、まだ生育上何らかのトラウマを抱えていて我が子にどういう愛情をかけたらいいのかわからないとかならまだ腑に落ちたと思うんです。

生育上特に問題があったわけでもないですし、産後うつやノイローゼになっていたわけでもありません。
分娩もとりわけ何か問題があったわけでもなかったのです。

それなのに乳首を吸われるたびにネガティブな感情が湧いてくる。
…ディーマーという名前がついていたんですね!!

あの謎のイライラ・不快感にこんな言葉がついていたなんてまっったく知らなかったです。
授乳中に不快を感じるケースがあるなんてどの育児書にも書いてなかった。

こんな思いをするのは私ぐらいだと思って、誰にも言わずにきたけれど、あの感覚には名前がついていたのだということにとても驚きました!

あの頃「私は子どもを産んでも自分を優先したいタイプだからこんな風に感じてしまうんのだろうか」と自分を責めたり、授乳している際の母親の気持ちが子どもに伝染しちゃうんじゃないかと思っていたので、こんなことを考えてしまう事自体にも罪悪感を感じていました。


今までずっと「母性が足りないからだ」とか、「自分勝手だから授乳に向いてなかったんだ」と思っていましたが、一定数同じように衝動的な不快感を感じているママがいるのだと思うとどこか救われたような気持ちです。

そして中でもとりわけ一番授乳を不快に感じてしまっていた長男は、今年中学1年生になりました。

当時授乳が不快ではありましたが、愛着形勢に何か大きな問題があったわけでもなく、親子関係も良好です(これから反抗期がやってくるのかもしれませんが)

3人とも性格は違いますが、すくすく個性を発揮しながら成長しているので、授乳している間にお母さんが不快感を感じていたから子どもの生育に何か問題があるとか、そういうわけではないと思います。

もし、今、授乳中のママ達で衝動的なイライラに襲われているママがいたら「アナタだけじゃないよ」ということを伝えたいです。
(オギャ子)

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