※この物語は実話をベースにした創作ストーリーです。登場する人物はフィクションです。
突然ですが、私、詐欺被害に遭いました。詐欺だとわかってからはつらくて悔しくて悲しくて。しばらく何も手がつけられませんでした。
いつか絶対に描いてやる…。でも、こんなバカな話にあまりにも簡単に騙された自分が恥ずかしくて、「恥さらしだ、描くのはやめておこう」とも思いました。
しかし…。
毎晩、あとからあとから絵が、想いが、あふれてくる。頭からこぼれ落ちていく。いつか描く、そのときまでこの気持ちを覚えていられるだろうか? 覚えていなければいけないのだろうか?
苦しいけど描こう。描くことが、バカだった私を弔うたむけだ。そして何より、
こんな想いもう誰にもしてほしくない。もしも身近で似た話が出ていたら、この話を思い出してほしい。そう思って、描き始めたのです。
■え? 持ち逃げ…?■ふたり目の妊娠がキッカケだった…このお話だけがひとり歩きしても怖いので、フィクションも織り混ぜています。時系列も季節もバラバラです。このお話は、主人公・益田マキちゃんに起こったこととして見ていただけるとうれしいです。
(ますまゆ)