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「スーパーの商品を会計前に開ける」のは欧米では普通!? わが子にどう教えるか悩んだ話【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.49】

ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。

これは先日、とあるブログ記事を目にした時のこと……。


アメリカで国際結婚をした女性のブログなのですが、彼女の旦那さんはアメリカ人です(厳密には、欧州出身とのことですが)。

夫婦でアメリカのスーパーでお買い物をしていた際、旦那さんが会計前のスーパーのドリンクを開けて飲み干し、空っぽになったペットボトルを会計で通した、というエピソードが描かれていました。

実はこのお話、他人事ではないのです。この「どうせちゃんと後でレジを通すのだから、会計前の商品を開けてしまっても問題ない」という風潮は、ドイツにもあるのです!


渡独して間もない頃、初めてスーパーでこの光景を見たときは「あの人、何してるの!?」と非常に驚いたものですが、その後ちょくちょく同じ光景を見かけたことから「ああ、ドイツでは会計前の商品を開けてしまうことは別に問題ないんだ」と文化の違いとして納得し、その後は特にそれについて考えることもありませんでした。

改めてドイツ語で調べてみましたが、「その後きちんとレジを通すことは大前提として、ドイツで会計前のスーパーの商品を開ける行為自体が罪に問われることはありません。トラブルの元になる(万引きを疑われる等)場合もあるので、決して推奨される行為ではありませんが、まず問題は起きないでしょう」とのこと。

しかし、上述のアメリカ在住の方のブログ記事に対するファンの皆さんの反応を見てみると……。


「恥ずかしかった」という彼女と同じように、他の方もネガティブな意見ばかり。特に「子どもには教えない」という意見が、ドイツで現在4歳の子を育てている私にも刺さったので、これまで「そういうもんなんだな」と納得していた私も、これについて少し考えてみることにしました。


まず、シンプルに「じゃあ私はそれをするのか?」と言われたら、絶対にやりません。

私は日本人ですから「会計前の商品を開けることは絶対にしてはいけない」という文化で育っていますし、まず会計前に開けてしまう理由もありません。普通に会計まで待つことができます。

もちろん、脱水症状や熱中症で倒れたりするほど水分が早急に必要な状況などであれば別ですが、まずスーパーでそのような状況になることはないのではないでしょうか……(笑)。


じゃあ、わが子だったら? これも少し考えにくい状況です。わが家は子ども用の飲み物を持参していることがほとんどだからです。

もちろん暑い夏、飲み物持参を忘れてしまったり、あっという間に飲み干してしまったりして、スーパーで飲み物を購入する……というシチュエーションもあるでしょう。

その場合、子どもが喉が渇いて渇いて泣き出してしまったら……正直、あげてしまうかもしれません。

だけど、あくまで子どもの場合です。大人は、我慢できますよね?


そこでようやく、はっと気付きました。

このテーマは「とがめられないとしたらやっていいのか/それでもやるべきではないのか」というのがポイントではなく「大の大人がちょっとした空腹や口渇感を、たったの数分だか十数分だかもガマンできないってどうなのよ?」という部分だと。


自制心のなさは、何も「スーパーで会計前の商品を開けるかどうか」だけに影響するものではありません。

決して「自分の欲求を何もかも抑えて、ガマンしすぎて無理をする」のが良い、ということではありませんが、適度な自制心は、わが子の人生にとっても非常に重要な要素のはずです。

子どもが飲み物にしろ食べ物にしろ、会計前の商品を開けたがったときに「じゃあ、いいわよ」と許可してしまうのは、自制心の成長を阻害する要素のひとつではないか……と気付いたのです。

そこで私は、改めてそれをテーマにした自分の教育方針について考えました。


まず「我慢する=良いこと」ではないということ。

「我慢をしなくていいように、少し先の未来について予測し、事前に手間をかけて対策をしておくのが大事」だということ。


そして「とがめられる・とがめられないなどは関係なく、会計前の商品を開けることはマナー違反であり、よほどの例外を除き、やるべきではないこと」という考えを教えること。

わが家のフリッツ君は一応その教育に納得してくれているようで、きちんと会計後まで待つことができます。

彼がもう少し大きくなって、その目で誰かがスーパーの会計前の商品を見たときに、何を思うかはわかりません。でも「あの人はあれをやってるけど、僕はママがずっと言っていたとおり、やりたくないからやらないでおこう」……というように「人は人、自分は自分」と考えてくれるよう、これからもまっすぐに向き合って教育を続けたいと思います!


(ぱん田ぱん太)

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