ひょうたんの形をした「バターナッツカボチャ」。一般的なカボチャ(西洋カボチャ)と比べ
糖質カロリー共に低いので軽やかに仕上がり、夏の終わりのデザートにピッタリ。
私のお店では毎年バターナッツカボチャを冷製ポタージュにして出していますが、今年はさらにひとつメニューを増やし
「カボチャプリン」も作りました。水分が多いカボチャなので焼き時間が長くかかりますが、その分
風味が凝縮されてバターに似た滑らかさとナッツに似たコクが強く感じられます。
お子さんが召し上がる場合はラム酒の代わりにバニラビーンズ(バニラエッセンス)を。秋のパーティーシーズンにもオススメのデザートです。
・ペアリングに「トゥニーポート20年」をチョイス
「ポートワイン」はポルトガルで作られる甘口の酒精強化ワイン。トゥニータイプは酸化熟成を経たもので、なかでも
10年、20年、30年、40年と熟成年数が表記されたものやビンテージタイプなど木樽で長期熟成を経たタイプは、ドライフルーツやチョコレート、ナッツ、キャラメルなどの香りが感じられ、プリンによく合います。プリンの他にもチョコレートケーキやバニラアイス、シュトーレンなどドライフルーツたっぷりの焼き菓子、ブルーチーズにも。
空気が秋めき、ワインもおつまみも濃厚で味わい深いものが美味しく感じられるようになりました。ポートは抜栓後に冷蔵庫で1〜2ヶ月保存できるお酒。秋の夜長に少しずつ楽しんでみてはいかがでしょうか。
■バターナッツカボチャプリン調理時間 1時間40分 +冷やす時間
レシピ制作 保田美幸
バターナッツカボチャプリン【材料】(15cm型 1台分)バターナッツカボチャ 1/2~1個
卵 3個
砂糖 70g
牛乳 200ml
生クリーム 100ml
ラム酒 大さじ 1
<カラメルソース>
グラニュー糖 80g
水 大さじ 1
お湯 大さじ 1
サラダ油 適量
【下準備】1、バターナッツカボチャは皮と種を取り除き、正味300gにする。厚さ5〜6cmにカットし、電子レンジまたは蒸し器で柔らかく火を通し、粗熱を取る。電子レンジの場合はカボチャを水でくぐらせて耐熱容器に入れ、ラップをふんわりかけて竹串がスッと通るまで約5分加熱する。
電子レンジは600Wを使用しています。
2、オーブンを160℃に予熱する。
【作り方】1、<カラメルソース>を作る。鍋にグラニュー糖と水を入れて中火にかけ、時々鍋を揺すりながら濃いカラメル色に焦がす。火を止めて跳ね返りに注意しながら湯を加えて均一にし、手早く型に流す。冷めてカラメルがかたまったら内面にサラダ油を塗る。
2、フードプロセッサーでバターナッツカボチャと砂糖を撹拌し、卵を加えてさらに撹拌する。
3、ボウルで(2)、牛乳、生クリーム、ラム酒を混ぜ合わせる。網に2度通して漉し、(1)の型へ流し入れる。
4、表面の気泡をスプーン等で取り除き、型よりひと回り大きな耐熱容器に移し、ぬるま湯をプリン液の高さに注ぐ。
5、160℃に予熱したオーブンで約1時間〜1時間15分湯煎焼きにする。上面が焦げてきたらアルミホイルを覆う。揺すって中心まで固まったことを確認して取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で半日冷やす。
調理時間に冷やす時間は含みません。
6、型とプリンの間にナイフを入れ、皿をかぶせて裏返し、型から外す。外れない場合は底面をお湯で温めて外す。
お皿に取り分けたら、生クリームをトッピングして刻んだクルミを振りかけてもおいしいですよ。
(保田 美幸)