トルコ料理はフランス料理や中華料理に並ぶ、
世界三大料理のうちのひとつであることをご存知ですか?
日本ではケバブがよく知られていますが、ほかにもさまざまな食材を使った美味しい料理が数多くあります。
そこで今回は、トルコ料理の特徴や歴史を解説するほか、
おうちで作れるトルコ料理のレシピもご紹介。タジン鍋を活用するレシピも合わせてチェックしてみてくださいね!
■トルコ料理の特徴や歴史を知ろう代表的なトルコ料理は、ケバブなどの肉料理です。イスラム教徒が多いので豚肉はほとんど使わず、主に羊肉・牛肉・鶏肉などを使います。地中海・エーゲ海・黒海に囲まれているため、ムール貝やサバなどの海産物も豊富。
野菜もたっぷり使い、トマトやオリーブオイルでイタリア風に仕上げたり、香辛料やハーブでスパイシーな風味にしたりと、
西洋と東洋の食文化が融合されているのが魅力です。これはトルコの歴史が影響しています。
現在のトルコ人の祖先は中央アジアあたりの遊牧民で、羊やヤギなどの家畜を飼いながら、牧草地を求めて移動する生活を送っていました。これにより、
食肉や乳(ミルク)を加工して保存する技術が早くから発展。ケバブなどの肉料理やヨーグルト・チーズといった乳製品を使った料理がたくさん作り出されたのです。
そして、16世紀のオスマン帝国時代に宮廷料理が発展し、さまざまな地域から食材や調理法を取り入れ、多様なトルコ料理が誕生しました。ヨーロッパとアジアの中間に位置するトルコは、2つの地域を合わせた独自の文化を築き上げ、世界三大料理のひとつになったのです。
■トルコ料理レシピ4選・トルコ風クミン肉団子
トルコ風ハンバーグ「キョフテ」を再現。クミンパウダーを使ってスパイシーに仕上げ、さっぱりとしたヨーグルトをかけていただくのが本場流です。肉の美味しさが引き立ち、エキゾチックな味わいを楽しめます。
・ジャジュク・トルコ風サラダ
冷製スープのような見た目ですが、「ジャジュク」はトルコ料理ではサラダや前菜に分類されます。たっぷりのキュウリとヨーグルトで作り、爽やかな味わいが魅力です。こってりとした料理とよく合いますよ。
・トルコ風肉ジャガサラダ
いつもの肉じゃがにキュウリやニンニクの効いたヨーグルトを加えて、トルコ風にアレンジ! 意外な組み合わせですが、さっぱりとコクのある味わいでサラダ感覚でいただける一品です。肉じゃがが余ったときのリメイクにも◎。
・サンマサンド
トルコ・イスタンブール名物「サバサンド」をサンマでアレンジしましょう。玉ネギやレタスなどを一緒にはさみ、レモンを絞るのがポイント。魚の臭みが和らぎ、シンプルで飽きのこない美味しさです。サンマの代わりにサバを使っても、もちろんOK!
■タジン鍋を活用したレシピ3選トルコ料理もバラエティ豊かですが、地中海や中東、アフリカなどの料理に影響を受けた「モロッコ」にも、魅力的な煮込み料理「タジン」があります。そこで、アフリカ北部に位置する
モロッコの伝統鍋「タジン鍋」を活用したレシピもあわせてご紹介。タジン鍋を持っていなくても厚手の鍋や蓋つきのフライパンで代用可能です。
・モロッコ風レモンチキン
ふっくら蒸し上がった鶏肉に塩レモンの風味がアクセント。あっさりとしていますが、最低限の調味料で素材の旨味がしっかりと感じられます。野菜たっぷりで作っても◎ですよ。
・モロッコ風チキンのタジン
鶏肉とヒヨコ豆をトマト缶、塩レモン、スパイスで煮込む一品です。スパイスがない場合はカレー粉でもOK。レモンやトマトの酸味がまろやかになり、旨味たっぷりでパンにもご飯にもよく合います。
・簡単ダイエット鍋
ヘルシーで旨味あふれるメニューが作れるタジン鍋は、ダイエット中の食事作りにもってこい。お好みの野菜とスープの材料を入れたら、あとは放っておくだけです。つけダレでさっぱりと召し上がれ。
トルコ料理は羊肉が多く使われていますが、それ以上に野菜が豊富で日本人好みのメニューも多いです。今回ご紹介したレシピはいずれも身近な材料で作れます。「いつもと違う料理が食べたい」「海外旅行気分を味わいたい」といったときは、ぜひトルコ料理を献立に加えてみてくださいね。
(川原あやか)