※このお話は作者マルコさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
義実家との付き合い方に悩んでいた主人公・さゆは、義父とのひと悶着後、義実家での食事会の不参加を認めてもらいます。代わりに幼馴染のかおりが義実家を出入りしていることを知った妻は、嘘をついていた夫を信用できず、離婚を宣言。しかし数ヶ月後にはかおりも義実家の考え方についていけなくなり、二度と義実家に行くことはありませんでした。離婚が成立しないまま数ヶ月が経ち、義父が突然この世を去ってしまいます。弁護士から妻にも遺産相続の権利があることを聞いた夫は、そこで初めてかおりが義父の粗相を片付けるのを拒否し逃げ出したこと、妻が文句ひとつ言わずやってきていたことを知ります。夫から遺産相続の話を聞いた妻は驚きますが、話を聞いていた義姉が黙っていません。離婚を止めていたのは義姉なのに、離婚するからいいでしょ? と相続放棄させるよう夫に指示。すべて聞こえているという妻に、義姉は改めて妻に相続放棄を依頼するのでした。
■離婚を止めてた理由ってやっぱり…
■二度と義実家にかかわりたくないから…!
義姉が離婚を止めていたということは、義父の老後の世話を自分に押しつけるつもりだったのだとすぐに察した妻。
こんな最低な家族とは二度とかかわりたくないと、妻は遺産の相続放棄、そしてすぐにでも離婚すると宣言しました。
しかし、もう義姉が止めることもないはずなのに、しばらく経っても夫はなかなか離婚届にサインをしてくれません。
そんなある日、夫から着信があり…。
(マルコ)