春に旬を迎える
ニラは、香りが強く柔らかで、ほんのり甘みがあるのが特徴。体を温める効果もあるため、寒さが残る春にぴったりの食材です。
今回はニラを豚肉と合わせた、旨味たっぷりの
「豚ニラビーフン」をご紹介します。ニラの力強い風味に、豚肉、干しシイタケ、干しエビのコク深い旨味がよく合います。 さらに、ニンジンやキクラゲを加えて彩りも鮮やかに仕上げました。

美味しく作るための
ポイントは、ビーフンの戻し方と下味のつけ方にあります。
ビーフンには、米粉100%のものと、炒めたときにちぎれにくくするためにコーンスターチなどを配合したコシのあるものがあります。どちらを使う場合でも、
少しかために戻すことがポイント。米粉100%のビーフンはかために戻すことで炒めた際にちぎれにくくなり、コシのあるビーフンは旨味たっぷりの汁を吸いやすくなり、より美味しく仕上がります。
また、戻したビーフンに炒めたショウガ、ゴマ油、塩で風味付けをしておくと、味付けの失敗がありません。
下準備をすませれば、あとは
サッと炒めるだけ!旬のニラをたっぷり使って春の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか?仕上げに黒酢やラー油を加えて味変を楽しむのもおすすめです。
■豚ニラビーフン調理時間 20分 ※調理時間にもどす時間は含みません。
レシピ制作 保田美幸
豚ニラビーフン
【材料】(2人分)ビーフン 80g
ショウガ(みじん切り) 1片分
<下味>
ゴマ油 小さじ 1
塩 適量
豚肉(こま切れ) 150g
<調味料>
酒 大さじ 2
しょうゆ 大さじ 2
サラダ油 大さじ 1
ニラ 1/2束
玉ネギ 1/2個
ニンジン 1/4本
キクラゲ(乾燥) 3g
干しシイタケ 2~3枚程度
水 200ml
干しエビ 3g
塩 適量
ラー油 適量
黒酢 適量
【下準備】1、干しシイタケは水200mlでもどしておく(数時間)。干しシイタケは水200mlでもどしておく(数時間)。水気を絞って笠と軸に切り分け、笠は細切りにし、軸はかたい部分を切り落としてみじん切りにする。戻し汁に干しエビを加えて戻しておく。

2、ビーフンは袋の指示に従って少しかたさが残る程度にもどし、ザルに上げて水気をよくきる。

3、豚肉に<調味料>の材料をからめる。
4、ニラは根元のかたい部分を切り落とし、長さ4〜5cmに切る。
5、玉ネギは幅2oの縦薄切りにする。
6、ニンジンは2oの細切りにする。
7、キクラゲはぬるま湯で柔らかくもどし、かたい部分を切り落としてひとくち大に切る。
【作り方】1、フライパンにサラダ油大さじ1/2とショウガを入れて中火で炒める。香りがたったら大きめのボウルに移し、<下味>の材料を加えて混ぜ、ビーフンをからめる。

2、(1)のフライパンに残りのサラダ油大さじ1/2を強めの中火で熱し、豚肉を炒める。火が通ったら玉ネギ、ニンジン、黒キクラゲ、干しシイタケを炒め合わせて分量外の塩で調味する。

3、干しエビをもどし汁ごと加え、煮たったらニラと(2)を加えて汁気をビーフンに吸わせるようにからめて器に盛る。お好みでラー油や黒酢を合わせていただく。

(保田 美幸)