※このお話は作者マルコさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
義実家との付き合い方に悩んでいた主人公・さゆは、義父とのトラブルを機に義実家に出入りすることがなくなりました。幼馴染のかおりと夫の関係を怪しんだ妻は、離婚宣言して実家へ。数ヶ月後、突然義父が亡くなり、義父の意向で妻にも遺産が渡るようになっていましたが、義姉に説得され相続放棄することに。しかし後日義姉は遺産のほとんどを自分のものにしようとし、夫婦に援助金500万円を返せと要求。義姉のこの理不尽な要求は、手に職をもつ妻への当てつけのようなものでした。離婚はだいぶ前から考えていたのか? と夫に尋ねられた妻は、ずっと離婚したいと思っていたことを打ち明けます。「俺が何したっていうんだ!」と逆ギレする夫に、妻は私が辛いと思っていることを全く理解してくれようとしてくれなかったからだと伝えたのでした。
■薄々気づいていたのに見て見ぬふりしたよね?
■最近かおりの名前を聞かなくなった…
専業主婦で立派な戸建てに住んでいるのに何が不満なんだと、贅沢を言っているのは妻のほうだという夫。
しかし、夫は薄々気づいていたはず。義実家での食事会は強制参加、妻が自分の実家に帰ることを制限し、妻を自分の都合の良いように縛りつけていた身勝手さに、妻がなんとなく嫌な思いをしていたことに…。
そして、かおりの影が夫から消えたのも、義実家から逃げ出したことが原因だろうと、妻にはすべてお見通しなのでした。
(マルコ)