オレンジの酸味と皮のほのかな苦みをチョコレートで包んだ
オランジェットは、おしゃれな見た目でギフトに喜ばれる、ちょっぴり大人なスイーツです。
オランジェットは、コーヒーや紅茶のみならず、
ワインやブランデーなどの洋酒にも合います。

そこで今回は、オランジェットについてご紹介! おうちでも作れるレシピをはじめ、オランジェットのベースになるオレンジピールで作るスイーツなど、どれもオレンジの爽やかな香りが楽しめます。ぜひ参考にしてくださいね。
■オランジェットとは?・オランジェットとは…

オランジェット(Orangette)は、オレンジなどの柑橘類の皮を砂糖漬けにしたものを、チョコレートでコーティングしたフランス生まれのスイーツです。
・ちょっぴり大人向けのオランジェット
オランジェットは、チョコの甘みと柑橘類の酸味、ほのかな皮の苦みのバランスが絶妙。コーヒーはもちろん、ワインやブランデーにもよく合います。
おもてなしの際、オランジェットをテーブルに添えてお口直しにするのもおすすめ。
・オランジェットとオレンジピールの違いは?

オレンジを日持ちさせるため、砂糖漬けにしたものが「オレンジピール」。そのオレンジピールにチョコレートをかけたものが「オランジェット」です。
なお、オレンジピールは常温で約1カ月保存できます。
■【プロが教える】オランジェット(トランシュ オランジュ)オレンジを砂糖漬けにしたオレンジピール(オレンジコンフィ)で作るオランジェットです。レシピでは、ホワイトチョコレートを使用していますが、ビターやミルクチョコレートでも作れます。チョコやナッツを変えてアレンジしてくださいね。
トランシュ オランジュ
【材料】(約 15枚分)ホワイトチョコレート 300g
オレンジのコンフィ 15~20枚
ピスタチオ 約 10~12粒
【作り方】1、オレンジのコンフィは水洗いして水分を拭き取り、ケーキクーラーの上でよく乾かしておく。ピスタチオはみじん切りにする。

2、ホワイトチョコレートを細かく刻んでおく。

3、テンパリングを行う。ホワイトチョコレートを湯せんにかけ溶かす。40℃の状態から24℃に下げ、28〜29℃に上げる。

4、オレンジのコンフィとホワイトチョコレートの部分が半々になるようにホワイトチョコレートをつける。すぐにピスタチオをホワイトチョコレートの上に散らす。
【このレシピのポイント・コツ】調理時間にホワイトチョコレートが固まる時間は含まれていません。
テンパリングとは滑らかな舌触りにするために、チョコレートの温度調節を行う事です。テンパリングが面倒な場合はコーティングチョコをお使い下さい。
オレンジのコンフィは、オレンジの輪切りをシロップ漬けにしそれを乾燥させたものです。製菓材店などで手に入れることができます。
■オレンジピールを使ったアイデアレシピ:3選・チョコレートケーキ

オレンジピールとチョコチップがアクセントの小ぶりなチョコレートケーキは、ちょっとした集まりや贈り物にぴったりです。材料を混ぜて焼くだけで作れるケーキに、オレンジピールをのせてラッピングすると見栄え良く仕上がります。
・オレンジピールクッキー

オレンジピールにラム酒を加えて、香り高く仕上げたクッキーは、粗めに刻んでのせたピスタチオの食感が良く、ラムとオレンジの香りが口いっぱいに広がります。
・あんトリュフ

オレンジピールは和風スイーツのアレンジも可能です。市販のこしあんに、刻んだオレンジピールを混ぜ、一口サイズに丸めたら、ココアパウダーを全体にまぶします。チョコレートトリュフとは一味異なる、一口サイズの和風スイーツに! 手軽に作れるうえ、チョコレートが苦手な方も食べやすい一品です。
オランジェットはコーヒーブレイクやワインのおともにおすすめです。贈り物としても◎。今回ご紹介したレシピでは、市販のオレンジピール(オレンジコンフィ)で作れます。お好みのチョコやナッツでいろいろ試してくださいね。
(豊島早苗)